日立製作所はPC省電力管理機能、サーバ省電力運用機能など、グリーンIT向けの機能を強化した統合システム運用管理ソフト「JP1 V8.5」を3月13日から販売すると発表した。

今回強化されるのは、JP1/NETM/Client Security Control - Manager(以下JP1/NETM/Client)、JP1/NETM/DM Manager(以下JP1/NETM/DM)、JP1/Integrated Management - Service Support(以下JP1/Integrated Management)の3製品。

JP1/NETM/ClientとJP1/NETM/DMでは、PCモニターの電源オフやCPUの省電力モード設定などを省電力ポリシーとして設定し、部署ごとのポリシーへの適合状況を時系列にレポートすることを可能とした。これにより、省電力ポリシーに適合していない部署やPCを把握できるほか、適合していないPCに対する省電力設定をシステム管理者が一括して設定できるようになった。

また、データセンターなどでサーバラック上に配置した小型無線センサー製品「日立 AirSense (エア・センス)」が検知した機器の温度上昇を「JP1/Integrated Management」に通知。これにより、データセンターでの熱異常発生やその予兆に対応した処置が可能となった。

そのほか、ITILサービスデスクでの案件対応を強化。案件優先度や作業期限をポリシーに基づき自動設定する機能や、案件対応作業の状況を時系列に表示することで作業履歴の把握を容易にする機能、ユーザー業務にあわせてカスタマイズ可能な案件フォームなどが提供されている。

製品の価格と出荷時期は下記の通り。

製品名 価格(税込) 出荷時期
JP1/NETM/Client Security Control - Manager 26万2,500円~ 3月31日
JP1/NETM/DM Manager 17万8,500円 5月30日
JP1/Integrated Management - Service Support 315万円~ 3月31日