インターネットで検索すると、その検索結果の周囲に表示されるおなじみのテキスト広告が、Webページ以外の領域にも進出しようとしている。米Adobeと米Yahoo!は28日(現地時間)、AdobeのPDFファイルの中にテキスト広告を挿入するサービス「Ads for Adobe PDF Powered by Yahoo!」を開始したと発表した。

広告に紐付けしたいPDFコンテンツを用意することで、あとは読み手の嗜好に合わせてオプトイン形式で最適なテキスト広告が自動的に挿入される。タイムリーな広告をより意味のある形で提供できるため、単純なスタティック広告よりも効果が高くなる。両社によれば、広告主には新たな露出機会が増え、ユーザーにとってはフリーペーパーや無料コンテンツに触れるチャンス増加につながる。コンテンツ事業者にとっても新たなコンテンツ配布形態となる可能性がある。

コンテンツ提供者はサービス利用登録後、広告を挿入したいPDFファイルを所定の場所にアップロードすると、そのPDFファイルは広告表示が有効な状態になる。広告挿入のために特別なツールは必要なく、既存のAcrobat等のPDF作成/編集ソフトウェアで作成されたファイルであればいい。ユーザー側からは、AcrobatやAdobe Reader上で閲覧した場合にのみ広告が表示され、コンテンツ閲覧を邪魔しないような形で用意された専用のパネル内に広告が出現する仕組みだ。この広告は文書内の内容にマッチしたものが自動的に表示され、コンテンツ提供者がそのアクセス状況を逐次モニタリングできる。このあたりは通常のWebテキスト広告と一緒だ。

サービスは現在ベータプログラムとして提供されており、参加費用は無料。Yahoo!のサイト上から申し込みできる。ただし対象となるのは米国内で英語コンテンツを提供する事業者のみに限定されている。すでにベータプログラムへの参加を表明しているディストリビュータとして、IDG InfoWorld、Wired、Pearson's Education、Meredith Corporation、Reed Elsevierといった名前が挙げられている。