ソフトバンク・ヒューマンキャピタルは11日、同社が運営する転職サイト「イーキャリア」において実施した、転職に関する意識調査の結果を公表した。

同調査は、過去1年以内に転職意向を持ち、過去3カ月以内に転職サイトを利用したことのある、全国の25 - 39歳の男女1,030人に対して、2007年4 - 6月にかけて3回行われた。

調査の結果、転職を検討する理由について「よりやりがいのある仕事に就きたかった」と回答したのは52.2%でトップ。次いで「自分の能力やスキルを磨きたかった」(48.8%)、「自分のキャリアを向上させたかった」(47.4%)、「よりストレスの少ない職場環境を求めていた」(34.4%)の順。また、希望業種のトップ3は「メーカー(コンピュータ・電機系を含む)」(29.6%)、「サービス・エンターテインメント系」(25.7%)、「インターネット系」(22.3%)だったものの、転職理由の上位3位の回答を挙げた人では、いずれも5割以上が「インターネット系」と答えた。

一方、現在の職場の不満について、もっとも多かった回答は「給与・待遇」で33.6%。以下、「人間関係(社内の雰囲気)」(17.8%)、「労働条件(残業)」(15.6%)、「仕事の内容(スキルアップできないなど)」(15.6%)、「会社の経営状態」(10.5%)、「仕事に対する評価」(6.9%)の順に多かった。

新しい職場で期待する点について、45.2%が「仕事の内容」と回答。さらに「給与・待遇」と答えた割合が33.2%を占め、「人間関係(社内の雰囲気)」(8.3%)、「労働条件(7.5%)、「安定・長期雇用」(5.8%)と続いた。

また、転職に対する意識について、16.5%が「収入・報酬のアップより仕事のやりがい」と答えたのに対して、67.1%が「転職で収入を増やし生活水準を上げたい」と回答。「必要に迫られて転職を検討」と答えたのが30.4%に対して、41%は「特に必要に迫られているわけでない」と答えている。

さらに、「再度他に機会があれば、短期間のうちに転職する可能性もある」と答えたのはわずか7.1%に留まり、77%が「転職先にはある程度長い期間勤務したい」と回答。60.5%が「次の仕事が無事に見つかるかどうか不安だ」と感じており、「次の仕事が見つかるかどうか不安に感じたことがない」(17.9%)を大きく上回った。