ウェブエックス・コミュニケーションズ・ジャパン(以下、ウェブエックス)は15日、中小企業向けにSaaSモデルのグループウェアを提供するサービス「WebExOne」を開始した。「WebExOne」は2006年、同社が事業統合したイントラネッツのグループウェアサービス「Intranets PRO」に新機能などを追加したもの。同社はこれまでリアルタイムWeb会議システムで高いシェアを維持してきたが、非リアルタイムのコラボレーションツールであるグループウェアを投入することで、リアルタイム/非リアルタイム双方におけるSaaSサービスの提供範囲を拡げていきたい構えだ。

WebExOneは従来のASP型グループウェアサービスに比べ「データベース、Webフォルダなどの豊富な機能」「カスタマイズ性」「高いセキュリティと管理機能」の点ですぐれている、と同社マーケティングマネージャ 宮野亮氏は語る。とくに、豊富なテンプレートをバンドルし、項目や並び順などを任意に設定可能なデータベース機能については、「ASP型でここまでの機能を用意しているグループウェアサービスはない」(宮野氏)という。

WebExOne画面イメージ

SaaSモデルのサービスで気になるのがセキュリティだが、WebExOneでは24時間365日のサーバ監視/保守に加え、データ層とアプリケーション層を完全に分離することでデータを保護、また管理者機能としてパスワード変更期限の設定やサイト利用状況のモニタリングなど、さまざまな機能を提供している。さらに日本市場だけの機能としてモバイル連携サービス(ドコモ、Softbank、au、ウィルコム)も用意されているので、外出先からのメール/スケジュールチェックなども可能。

価格は、5ユーザ/250MBの「Workgroup 5」パッケージが5,040円/月、75ユーザ/750MBの「Corporate 75」が59,640円/月など、ユーザ数、ディスク容量、契約期間などによってさまざまなパッケージ/オプションが用意されている。

なお、ウェブエックスの本社である米WebExは3月15日、米Ciscoによる買収に合意している。