米Microsoftは4月30日、Silverlight 1.0ベータ版と1.1アルファ版を同時にリリースした。

Silverlightは、ブラウザに組み込まれて動作するRIA(リッチインターネットアプリケーション)プラットフォームだ。以前はWPF/Eというコードネームで呼ばれていた製品であり、そのコンセプトはAdobeのFlash Playerと競合すると言える。クロスブラウザ/クロスプラットフォームをうたっており、Windows XP SP2/Windows Vista上でのInternet Explorer 6以上とFirefox 1.5.0.8以上、Mac OS X上でのApple Safari 2.0.4以上とFirefox 1.5.0.8以上で動作する。

2バージョン同時リリースとなったわけだが、バージョン1.0と1.1の違いは、マネージドコードに対するサポートの有無だ。Silverlight 1.1アルファ版は、(1.0ではサポートされない)マネージドコードをサポートしており、.NETフレームワークが持つクラスライブラリのサブセットを含む。さらに、マネージドコードとして動作するIronPythonなどの動的言語もサポートする(将来的にはRubyがサポートされるとの情報もある)。

本稿では、より正式リリースに近いバージョンということで1.0ベータ版を使用し、Silverlightのインストール方法と簡単なサンプルコードを紹介したい。なお、今回のレビューはWindows XP SP2上で行っている。

インストール

まず、Silverlightランタイムのインストーラをこちらのサイトからダウンロードしよう。「Silverlight 1.0 Beta」というリンクをクリックし、利用許諾に同意すればファイルのダウンロードが可能だ。同ページからは、1.0ベータ以外のバージョンや関連プロダクトもダウンロードできる。

インストールの前に、他のバージョンのSilverlightをアンインストールする必要があるので、他バージョンをインストール済みの方は「コントロールパネル → プログラムの追加と削除」からアンインストールしてほしい(「WPF/E」をインストールしていた方も同様)。

ダウンロードした「Silverlight.1.0beta.exe」をダブルクリックすると以下のようなインストール画面が表示され、そのまま待っていればインストーラの処理は終了する。後は、ブラウザを再起動すればSilverlightのインストールは完了だ。

画面1:Silverlightのインストール画面

インストールが完了したらブラウザを再起動して、こちらのページの下部にあるSilverlightのサンプルをいくつか試してみてほしい。先進的なブラウザアプリケーションを体感することができる。

画面2:ページをめくるように画面切り替えを行うサンプル「Page Turn」