The OpenBSD project, Bob Beck氏は5月1日(協定世界時)、OpenBSDの最新リリース版となるOpenBSD 4.1を公開したことを発表した。

4.1における大きな追加/拡張点としては次の2つが挙げられる。

  • OpenBSD/landisk - IO-Dataによって開発され、Plextorによって再販されているSH4ベースのアプライアンスへ対応
  • OpenBSD/sparc64 - UltraSPARC IIIベースマシンのサポート改善。フルスピードで動作するようになった

そのほかではレイヤ3/7サーバロードバランシングデーモンhoststated(8)の追加、BSDライセンスでpkg-config(1)/ripd(8)を実装、syslogd(8)、ip(4)/pf(4)/pflog(4)/pfsync(4)/pfctl(8)/pf.conf(5)、route(8)、sensorsd(8)、spamd(8)/spamlogd(8)、bridge(4)/brconfig(8)、cd(4)などの機能拡張、fsck_ffs(8)、top(1)、pthreads(3)、mg(1)、systat(1)、umass(4)などの改善が実施されている。関連アプリケーションとしてOpenSSH 4.6, OpenBGPD 4.1, OpenOSPFD 4.1, OpenNTPD 4.1なども同梱されている。

4.1ではOpenBSD portsの総数が4200を越えた。主要なアプリケーションとしてはOpenOffice.org(サイズの問題からFTP経由でパッケージを提供)、KDE 3.5.6/koffice 1.6.2、NetBeans 5.5 Java IDE、Firefox 2.0.0.2、PostgreSQL 8.2.3などが挙げられる。また外部からのコンポーネントとしてX.Org 6.9.0、OpenSSL 0.9.7j、Sendmail 8.14.0、Latest KAME IPv6なども同梱されている。これ以外にも新しいデバイスドライバの追加、ハードウェアへの対応、ドキュメントの改善などが実施されている。