幅広さでいえば、セカンドライフというと、奇妙奇天烈なニュースの発祥地にもなっている。たとえば、バーチャル娼婦だ。

Having Sex」(WIRED 2006.10月)では、人気クラブで娼婦に出会い性交渉する「ハウツー」を紹介している。要するにアバタに「性器」を取り付け、お楽しみボールをクリックするなどして「性行為」のアニメーションを起こさせるのだそうだ。

Sedong life prostitute」(Next Nature 2006.10.23)では、毎日のように数時間を娼婦として過ごしているアバタを紹介している。ちなみに、"彼女"の相場は30分750リンデンドルなのだそうだ。

セックスとは無縁の世界だったセカンドライフに登場した娼婦や、セカンドライフを金儲けの場所とみなすユーザーに、古参ユーザーの中には、世界をすてたり攻撃的態度に出る層もでてきた。

前出の資産家アバタをCNETが生番組でインタビュー中に、空飛ぶペニスが襲撃したのは有名な事件だ。

この2月には、ショッピングモールが同時に2カ所で「核攻撃」を受ける事件も起きた。報道によると、首謀者たちは「場合によっては、これ以上Linden Labが愚行を起こさなくていいようにする」、つまりセカンドライフで世界大戦を起こしてセカンドライフの世界を破壊するぞ、というわけだ。