考察

ということで、またもや長々とグラフを羅列してすいませんでした。

それはさておき、主にRMMAを使って判断した限りにおいては、Trinityに含まれるPiledriverコアは、現状のBulldozerベースから大きくは性能改善されていない、という印象を受けるものとなった。確かに、あちこち細かな改善が施されていることは確認できているが、大きくIPCを引き上げるというよりは本当にマイナーチェンジという印象で、丁度Sandy Bridge→Ivy Bridgeにおける改善とよく似たものになっている。AMDは今後、Desktop向けにTrinityをリリースし、その後AMD FXのマーケットにもPiledriverを導入する計画であるが、こうしたDesktop向けの製品でどこまで性能を挽回できるのか、ちょっと不安を感じざるを得ない。

その一方でGPUコアは、確かにVILW4ながら随分改善された印象を受ける。メモリをCPUと共有するシステムとしては、随分改善されてきたように思う。ただ3DMarkやゲームベンチが比較的まともなスコアを出しているのに、SandraにおけるGPGPUのスコアがすこぶる悪いのは、ドライバの完成度がまだ十分でないことを示唆しているように思う。このあたりが今後どこまで改善されるかが気になるところだ。

今回はなにしろ試用機が不調な事もあり、Trinityのフルの性能を比較できたとはちょっと言いがたい。それもあってアプリケーション系ベンチは最小限に留めさせて頂いた。ちゃんとTurbo Core有効時に3.2GHzまで回る機材の場合、どこまで性能が伸びる(というか、Llanoコアにどこまで肉薄できる)か、はまた別の機会に試してみたいと思う。