【特集】
今年3月、Google Docs & Spreadsheetsと、Google Notebookの操作画面が相次いで日本語化された。今後はプレゼンテーション文書も作成できるようになる見通しだ。PCユーザーが利用するソフトウェアとしては最も身近な存在であるオフィスソフトが、パッケージとしてではなくWeb上で提供されるネットサービスとして登場した事実は、SaaS(Software as a Service)と呼ばれるソフトウェアのサービス化の流れをますます加速させるに違いない。
これらのサービスに興味はあったものの、操作画面が日本語化されていなかったために、実際に利用するには至らなかったという方もいらっしゃるだろう。しかし、その心配がなくなった今こそ、SaaSとはどんなものかをを体験する良い機会ではないだろうか。
提供されるサービスの機能は、全体的にはまだ米MicrosoftのWordやExcelに及ばない部分もあるが、多様なファイル形式への対応や、Googleの検索結果を反映させる関数など、独自に実装された機能も存在する。ここでは、Google Docs & SpreadsheetsとGoogle Notebookがどんな機能を持ち、そしてどのような可能性を秘めているかを一緒に体験していこう。
なお、これから説明する内容はすべて執筆時点のもので、今後は変更および改善される可能性があることをあらかじめお断りしておく。ネットサービスでは「永遠にβ版」こそ常道ともいえる。また、ここで述べていない制限事項などは、それぞれのサービスのヘルプを参照していただきたい。
サービスを体験する前に、ネットサービスならではのメリットとリスクについて説明しておきたい。
最もネットサービスらしいメリットは、作成した文書などをGoogleアカウントを所有する複数のユーザーで共有して編集したり、簡単にWebページとして公開したりできることだろう。これにより、遠くにいる人同士でも共同作業で文書などを作成でき、データの作成時間や人の移動時間を減らす効果が見込めそうだ。
他には、文書などのデータが検索しやすくなることも挙げられる。Google Desktopで既にこの便利さを実感しているユーザーもいるだろう。
一方、ネットサービスだからこそのリスクとなるのは、今月6日付で発表されたYahoo!メールの本文消去事故(ニュースリリー)が示すように、データ管理を行うサービス提供者によるデータ消去事故が起きるおそれがあることを挙げなければならない。
こうした事態には、ユーザーの自己責任により、必要に応じてデータをエクスポート(ダウンロード)し、自分のストレージに予備のデータをバックアップするなどして対処するしかないのが現状だ。しかし今後はそれにとどまらず、損害賠償や保険などの問題も考えていかなくてはならない時が来るだろう。
ユーザーは、これらのメリットとリスクを考慮した上で、今後もさまざまに展開されるであろうネットサービスを利用していかなくてはならない。
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