第2回となる今回は、行頭文字のカスタマイズについて説明しよう。

行頭文字の変更と書式の指定

まず、行頭文字を好きな文字に変更するときの操作手順を解説しておこう。この場合は、あらかじめ段落を選択した状態で「箇条書き」のアイコンの▼をクリックし、「新しい行頭文字の定義」を選択する。

「新しい行頭文字の定義」を呼び出す操作

「新しい行頭文字の定義」の設定画面

行頭文字を好きな文字に変更したいときは、この設定画面で「記号」ボタンをクリックする。すると、以下の図のような画面が表示され、行頭文字を好きな記号(文字)に変更することが可能となる。

行頭文字の選択画面

以下の図は、行頭文字に「四角形の記号」を指定した場合の例となる。もちろん、他の記号(文字)を指定しても構わないし、行頭文字のフォントを変更することも可能だ。ちなみに、行頭文字のフォントは「Wingdings」というフォントが初期設定されている。このフォントは記号だけが集められたフォントとなるため、一般的な文字は収録されていない。もっと一般的な文字を行頭文字に指定したい場合は、「MS 明朝」などのフォントを選択してから行頭文字を指定すればよい。

行頭文字を「四角形の記号」に変更した場合

さらに、行頭文字のサイズや色などを変更することも可能である。この場合は、「新しい行頭文字の定義」の画面で「文字書式」ボタンをクリックする。すると、以下の図のような設定画面が表示され、行頭文字のサイズや色などをカスタマイズできるようになる。

行頭文字の書式指定

以下の図は、行頭文字の色を「赤色」に変更した場合の例となる。文書をカラーで作成する場合などに活用できるので覚えておくとよいだろう。

行頭文字の色を「赤色」に変更した場合

そのほか、画像を行頭文字として使用する方法も用意されている。この場合は、「新しい行頭文字の定義」の画面で「図」ボタンをクリックし、行頭文字として使用する画像ファイルを選択すればよい。パソコンに保存されている画像ファイルはもちろん、マイクロソフトのOneDriveに保存されている画像ファイルなどを指定することが可能だ。

行頭文字に画像を指定

ビジネス文書では行頭文字に画像を使用するケースは少ないと思われるが、気になる方は一度試してみるとよいだろう。

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次回は、第1回で取り上げた「箇条書き」について、各段落にレベルを指定して「階層のある箇条書き」を作成する方法や、「箇条書き」を横に並べて配置するテクニックについて紹介する。