今回のテーマは、人気のLINE。LINEには、低額で導入できるプロモーションサービス「LINE@」が用意されています。実店舗型ビジネスなら小規模な店舗でも導入可能であり、特に既存客向けの集客施策にぴったりです。

LINE@の特徴とより効果的な使い方、読んでもらえるメッセージの書き方や配信頻度、LINE@の友達の増やし方などについてご紹介します。

LINE@ナビではLINE@アカウントが検索できる

公式アカウントはLINEの「公式アカウント」一覧で確認できる

LINE@でプッシュ通知&クーポン配信!

LINEのユーザー数は、2013年8月時点で世界で2億3000万人を突破(前年比460%)。日本のユーザーは4600万人で、日本人の3人に1人は利用している状態です。10代女性の72.1%、10代男性の67.4%、20代男女のの61%が毎日LINEを利用しているという調査結果もあり、若い層に特に頻繁に利用されています。

LINE公式アカウントは露出が大きいため友達も増やしやすく、既に100社以上の企業が導入。LINEの広告効果で、ローソンのように50万人以上の来店効果があったところもあります。初期費用に200万円、月額費用として150万円が必要で、さらに1000万円で独自スタンプの配信もできますが、高額であり簡単に導入できるものではありません。そこで登場したのが、月額5250円と低額で導入しやすい「LINE@」です。

LINE@には、月額制の飲食・小売・アパレル・美容・ホテルといった実店舗向け「ローカルアカウント」とTV番組・雑誌・新聞などのメディア向け「メディアアカウント」のほかに、無料で利用できる地方自治体などの公共サービス向け「パブリックアカウント」が用意されています。

ローカルアカウントとメディアアカウントに関しては、友達の上限数が1万人となっていますが、1万人を超えても従量課金で対応することができます。なお、アカウントの開設には審査があり、申し込めない業種もあるため確認事項をしっかり読んでおきましょう。

マクロミルが行ったインターネット調査によると、60%以上のユーザーがLINEを毎日利用しており、企業からのメッセージも全体の63%のユーザーが見ており、32%がクーポンを利用しているとのことです。

ケンタッキーからのお知らせ。美味しそうな写真がポイント

クーポン中心のローソン。配信にはユーザーへの「メリット」が必要

LINE@がFacebookやTwitterと違う点は?

では、LINEは、FacebookやTwitterといった他のソーシャルメディアとなにが違うのでしょうか。

FacebookやTwitterは双方向性が特徴であり、他のユーザーの声を聞いたり、コミュニケーションすることができます。

ところが、LINE公式アカウント・LINE@は、ユーザーとコミュニケーションすることはできません。他のソーシャルメディアと違って炎上の心配は少ないものの、通知が多いなどの理由で簡単にブロックされやすいというデメリットがあります。

ニュースフィードやタイムラインに投稿が埋もれてしまいがちなFacebookやTwitterと違い、タイムリーにプッシュ通知できるという強みがあるLINEですが、頻度やタイミングを間違えるとブロックにつながってしまうので、配信には細心の注意が必要です。

マーケティングツールとしての利用においては、Facebookでは写真でアピールしてじっくりユーザーとコミュニケーション、Twitterではユーザーとのコミュニケーションや情報発信、LINEではユーザーに対するリアルタイムなプッシュ通知と写真や動画でのアピール、といったようにうまく使い分けていきましょう。

LINEで投稿がより読まれる方法

プッシュ通知は多すぎてはうるさいと感じ、ブロックされてしまいます。ユーザーがメリットを感じる通知であれば受け入れられるので、それを意識した通知を送るように心がけましょう。多くの企業では週1回、多くても2回を限度としているところが多いようです。

レストランの通知は朝に送ると予定に組み入れてもらいやすくなり、ローソンのLチキクーポンのようにランチ向き商品ならお昼の買い出しに行く前の時間帯に送れば店舗への集客につながるかもしれません。配信のタイミングはメルマガと同じです。データを取り、ベストなタイミングを模索するといいでしょう。

メッセージ自体も、見やすくする必要があります。例えば、内容が一目で分かるタイトルを付ける、文章は短く簡潔にまとめる、適度に行間を開けて読みやすくするなど、ユーザーの立場に立ったメッセージを心がけましょう。

なお、通常のお知らせはタイムラインに投稿することで、ユーザーから「いいね」やコメントをもらったり、コミュニケーションすることができます。お得情報やリアルタイム性の高い情報はプッシュ通知、ブランディングやコミュニケーションを目的とする投稿はタイムライン投稿というように使い分けるのがお勧めです。

他のソーシャルメディアやオフラインを活用して集客につなげる

LINE@アカウントは公式アカウントとは違い、自力でアカウントを告知して集客する必要があります。「LINE@ナビ」で検索はできますが、基本的にはLINEからの集客はほとんどないため、それ以外の手段が必要となります。

例えば、格安イタリアン「ナポリス」は、自らのTwitterアカウントで定期的にLINE@アカウントの紹介を行いました。同時にFacebookページでも紹介したことで、LINE@アカウントの友達が増えました。まずはこのように、既に利用しているソーシャルメディアアカウントやブログで紹介するといいでしょう。その他、メルマガを利用したり、店頭、チラシ、名刺、イベントといったオフラインも活用したりして集客しましょう。

また、LINEでは友達になったタイミングで、ウェルカムメッセージと共にインセンティブとなるクーポンを配信することができます。このようにインセンティブを用意しておくことで、新規客を集めるきっかけになるかもしれません。

友達になった後は、タイムリーなクーポン配信を通して店舗への集客を行いましょう。クーポンは写真を使ってビジュアル的に訴えることもできます。クーポンには「全員配布」「抽選」の2種類があり、使用頻度も「1回のみ」と期間中「何度でも」の2つから選べるようになっています。

前述のナポリスでは、LINE@限定の裏メニューを用意するなど、友達ならではの特別感を演出しています。このようなやり方を参考に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ナポリスホームページでもLINE@アカウントを大きく紹介

TwitterアカウントでもLINE@アカウントを紹介。LINE@限定裏メニューも用意されている