【連載】

プログラミングいちねんせい! ~IchigoJamでロボットを動かそう~

5 IchigoJamで光と音をあやつろう

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こんにちは。プログラミング クラブ ネットワーク : PCN の 原です。

IchigoJamは、子供のプログラミング体験からローマ字学習やゲームプログラミング、そしてシニア・プログラマーによるイノシシ捕獲プロジェクトまで、老若男女問わずに使われているコンピューターです。

僕は小学校高学年の時に、MSXというパソコンを買ってもらったのがプログラミングを始めたきっかけでしたが当時は5万円もする高額製品! それに近い性能+手に取って遊べるモノづくりまでできるIchigoJamがお小遣いで買えるとは良い時代になったと勝手に思ってます。

さて今回は、少しプログラムを進めるとともに、まだ手元に届いていない方向けに、プリンターがあればできるプログラミング体験の方法も紹介しますよ。

ライトの正体はLED

前回つけたライトは、LED(エル・イー・ディー : 発光ダイオード)という正式名称があります。このLEDは、身の回りのいろんなところに使われています。一番身近なのは、家電量販店などで売られているLED電球かなと思います。

もとは赤色のみが普及していましたが、さまざまな色を出す方法が発明され、最後の青色LEDが日本人によって発明されたのは、科学好きな人だと記憶に新しいのではないでしょうか?

LEDをチカチカさせよう

さて今回はこのLEDを、チカチカ点滅させてみましょう。電子工作の愛好家たちは、これをLEDチカチカ、略して「Lチカ」と呼んでいます。電子工作のはじめの一歩、といった趣の操作です。

前回やってみた「Lチカ」は手動入力で操作しました。LED1でつけて、LED0で消しましたね。このやり方でチカチカさせても、手でスイッチを押しているのと変わらないか、むしろ遅いぐらいですよね。プログラミングを活用して、もっと素早くやってみましょう。

まずはチカっ(点けて・消す)とさせる方法。点けると消すは、それぞれ別の指示です。これを連続してIchigoJamにやってもらうには「: (コロン)」記号を使います。「:」記号があると、複数の指示を連続してIchigoJamに伝えることができるのです。

GSS付属キーボードは英語キーボードですので、まずSHIFTキーをずーっと押した状態で、「:」「; (セミコロン)」が書いてあるキーを押します。日本語キーボードを使っている場合は、「:」「*」「け」が書いてあるキーだけを押せば大丈夫です。

GSSのコロンの場所

日本語キーボードのコロンの場所

「:」の入力方法を確認したら、プログラムを書いて、「enter/return」キーを押しましょう。

LED1:LED0

うまくチカっとしましたか? 高速に動作するので見逃してしまったかもしれません。その場合は、もう一度入力して、LEDを見ながら「enter/return」キーを押してください。もしくは、キーボードの矢印キーの「上矢印↑」キーを2回押して、プログラムのの位置に戻って再度「enter/return」キーを押すことで、再実行させることもできますよ。

あまりにも一瞬でしたので、もう少しゆっくり動作するように変更してみましょう。新しい指示 WAIT を使ってみます。先程のプログラムを少し修正して、次のように入力して「enter/return」キーで実行してみましょう。

LED1:WAIT180:LED0

どうでしょうか?今度は、ちゃんと目で見て「チカっ」としましたね。上手くいったら、WAITの後ろの数字180を、他の数字に変えて遊んでみましょう。例えば888とか20とか、少し大げさに変えてみると効果がわかると思います。

さて、ここまでで出てきた要素を使って、LEDをチカチカさせるプログラムを次回までに考えてみてください!

音を鳴らそう

光で遊んだところですので、次は音で楽しみましょう。IchigoJamに付属していた黒い円筒形のパーツは、スピーカーです。これを接続しましょう。

まずIchigoJamの電源を「切」にします。次に写真とIchigoJam本体上の表示をよく見て、スピーカーを接続しましょう。2本の足を、CN3と書いてある右型のコネクタ、上から4番目(SND/SOUND)と7番目(GND)に、それぞれ差し込んでやれば完了です。

IchigoJamにスピーカー接続

うまく接続できていれば、電源をいれたと同時に「ピッ」という小さな音がするようになります。音が聞こえなかった人は、もう一度電源スライドスイッチを「切」側にスライドして、再度「入」にしてみましょう。鳴らなかったら、接続したコネクタの位置を再確認です。

音が聞こえたら、さっそくプログラムです。BEEPという指令で、音を鳴らすことができます。BEEPの後ろに続く数字を他の数字に変えてみて、どんな音が鳴らせるか、試して遊んでみてくださいね。

BEEPのプログラム

LEDプログラムと組合せ

うまく出来た人は、先程のLEDを光らせたプログラムと組み合わせてみるのも楽しいですね。LEDを消したら音を鳴らすプログラムを作ってみました。

自分で学んでみるには

今回説明した内容は、次のPDFにもまとめられています。違った形で復習したい、はやくゲームを作りたいという人は、ダウンロード&印刷して利用してみてください。

IchigoJam はじめのいっぽ&ミニゲームズ IchigoJam には、このような無料の情報・教材が豊富に揃っています。

紙と手を使ってプログラミング体験

まだIchigoJamは手元にないのよね、という方向けに、紙と手を使ったプログラミング体験の方法を紹介します。IchigoJamを持っている人にも役立ちますよ。

カトラリーカードと呼ばれるもので、アンプラグド(Unplugged : コンセントを抜く = 電気がいらない)な学習方法のひとつです。コンピューターを学ぶのに、電気がいらないというのが面白いですね。

Jammy_CatleryCard(TaisukeFukuno版)

カトラリーカード 表

カトラリーカード 裏

1ページと2ページを両面印刷して、カードに切り離します。文房具店や100円ショップで購入できる、名刺印刷用紙を使うと切り離しが楽にできます。

絵柄を見ながら、写真の並びを作ってみてください。並べた後に全部裏っ返して、カードの間に「:」があると想像してみると……どこかで見たプログラムではないですか?

カトラリーカードでLチカ

カトラリーカードでLチカ(裏)

応用として3ページと4ページの用紙にカードを並べていくことで、次回に作るプログラムなどの少し本格的なものを考えるのにも役に立ちますよ。

このカトラリーカードのオリジナルは、日鉄日立システムエンジニアリングの萬谷さんたちが作成されました。IchigoJamって、どんな事できるのかな?をビジュアルで楽しく知ることも出来るのでオススメ(基本その1、基本その2、くりかえし、まつの 4つがIchigoJamの基本機能を使ったカードセットです)。

Jammy! Programming.KIDS by日鉄日立システムエンジニアリング株式会社

プログラミングを広めたいという多くの方の想いにより、このような素敵な教材が揃っているのもIchigoJamの魅力のひとつですね。

挑戦してみよう

・LEDを2回チカチカと光ったり消えたり繰り返すプログラムを考えてみよう(目で見える速さで)
 - IchigoJamがない人は、カトラリーカードを使ってチャレンジしてみよう。
  - IchigoJamがあれば、プログラムを打ち込んで、実際に動かしてみよう。

まとめ

・LEDを点けたり消したりする時は LED1 ・ LED0 を使う
・音を鳴らしたい時は BEEP を使う
・複数の指示を「:」記号を使ってつなげることができる
・カトラリーカード という 電気を使わずにコンピューターを学べる教材がある

前回の挑戦してみようの答え

・IchigoJamで計算をやってみよう。
1行ずつ入力して、[return/enter]キー を押すと、答えを表示してくれるよ。全部できたら、数字をかえて他の計算をさせてみると面白いね。

計算プログラムと答え(一例)

著者紹介

原 秀一(はら ひでかず)
サーバー・ネットワークが得意なWebシステム系のITプロフェッショナル。福井工業高等専門学校 電子情報工学科、福井大学 情報工学科を卒業。学生時代はプログラミングから逃げ腰だったが、クラウド時代になり35歳から本格的にプログラミングを再開。IchigoJam等を用いたプログラミングを広める団体PCN(プログラミング クラブ ネットワーク)を主宰し、主にアフリカ担当としても活動中。

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インデックス

連載目次
第14回 「paprika」を改造して「目」をつけよう(後編)
第13回 「paprika」を改造して「目」をつけよう(前編)
第12回 ロボット「paprika」を組み立てよう(5)
第11回 ロボット「paprika」を組み立てよう(4)
第10回 ロボット「paprika」を組み立てよう(3)
第9回 ロボット「paprika」を組み立てよう(2)
第8回 ロボット「paprika」を組み立てよう(1)
第7回 ゲームを作ってみよう
第6回 IchigoJamで「無限Lチカ」をやってみよう
第5回 IchigoJamで光と音をあやつろう
第4回 IchigoJamではじめてのプログラミング
第3回 IchigoJamを買いに行こう
第2回 IchigoJamでプログラミングする準備をしよう
第1回 今、プログラミングが注目されているワケ

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