こんにちは。モバーシャル株式会社/株式会社MOVAAAの山下悟郎です。前回は、Web上で動画を観る人が増えてきた、また企業がWeb上で活発に動画を活用し始めてきた、というお話をしました。今回はそれに続き、視聴者はどれくらいの時間、どんな内容のものを観ているのか、というお話をしたいと思います。

Web動画の平均視聴時間は?

みなさんは、1日にWeb上でどれくらいの時間動画を観ますか?また、テレビはどれくらいの時間観ていますでしょうか?

昨今、テレビの視聴率が下がってきているという話を耳にすることも多々ありますが、日本の全世帯で、まだまだテレビを観ている時間の方が圧倒的に長い場合が多いのが現状です。

では、視聴者はどれくらいWebの動画を観ているのでしょうか。2013年の調査(博報堂DYホールディングス ソーシャルメディア・マーケティングセンターによる「全国ソーシャルメディアユーザー1000人調査」)によると、インターネットユーザーは1日に平均して約50分程度動画を観ているそうです。50分というと、ゴールデンタイムのテレビ番組ひとつ分くらいに相当するわけですが、個人的には思っていたよりも長いなという印象です。 調査対象が、「Twitter・Facebook・mixiいずれかを週1日以上利用する、高校生~69歳の男女1080名から回答」とあります。特に、ここでの「50~69歳の方」に関しては、同世代の方と比べてネットをよく使う方だと見受けられるので、比較的長い時間Web動画に触れているのかもしれません。

また、利用時間が長いサービスの1位はFacebookやTwitter、LINEなどのSNSとのことですが、現在は各種SNSでも動画コンテンツが非常に増えてきたので、SNS経由の動画視聴は今後格段に増えていく可能性が高いのではないでしょうか。

よく見られているWeb動画の「内容」

では、ユーザーはどんな内容の動画を観ているのでしょうか。動画共有サイトでは、ミュージックビデオをはじめとした音楽系、アニメやコメディーなどのエンタメ系のコンテンツが人気です。最近では少しずつhuluなどのビデオオンデマンド系のサービスも増加しており、長尺のドラマや映画なんかを、まとめて観る方も増えていくのではないでしょうか。アメリカでは、そういった長尺の動画を2、3話連続して観る、「マラソンビューイング」をする方も増えているみたいです。

企業が動画を活用する際、エンターテイメントや音楽のコンテンツを使ってマーケティング活動をしていくのはなかなか難しいことが多いですが、HowTo、学習、グルメ、商品レビュー、ゲーム関連などの動画は、需要があるもののコンテンツ不足なので、今後活用が増えていくのではないかと考えています。

もちろん、企業にもよりますが、個人的にはこういった領域で効果的なWeb動画を企画制作できるクリエイターの需要が増えていく気がしています。これから映像を学ぼうと考えている方は、まずはこういった映像から学んでみるのもいいかもしれません。

ネット動画の育成講座も

最後に、紹介になりますが、デジタルハリウッドにて「ネット動画クリエイター専攻」というWebの動画に特化したクリエイター育成の講座を開講しています。私もカリキュラム開発に協力しました。6ヶ月あるカリキュラムの中で、ネット動画マーケティング実践講座を担当いたします。ご興味のある方は、ぜひデジタルハリウッドさんに問い合わせてみてください。

次回は、『動画広告の基礎とクリエイティブ』というテーマでお話する予定です。

モバーシャルは、DIGITAL VIDEO AGENCYとしてデジタル領域における映像制作・動画マーケティングを支援します。詳しくはWebサイトをご覧下さい。
デジタルハリウッドSTUDIOで開講するネット動画クリエイター専攻では、モバーシャル社監修のネット動画マーケティングやAftereffectsの基本から応用まで習得。ネット領域の動画におけるプロフェッショナルを育成します。