インスタントメッセンジャー「Googleトーク」

図1 今回はインスタントメッセンジャーの「Googleトーク」を取り上げる

電話を掛けるほどの用件でもないが、メールよりも素早くコミュニケーションをとりたい時に便利なのがインスタントメッセンジャー(IM)だ。相手がオンラインか分かったり、URLの受け渡しが簡単にできる点もいい。『Google Apps』を使っているなら、併用しやすいIMサービスといえば、Googleの提供する『Googleトーク』だろう(図1)。

Googleトークは、ソフトウェアをインストールせずにWebブラウザで利用することができるため、普段使っていないPCでの利用にも向いている。また、Googleトークでのチャットの内容はGmailに保存されるため、情報をまとめて管理することが可能。さらに、Googleトークのデスクトップアプリケーションを使うと、Gmailの受信をリアルタイムにチェックできる。今回はGoogleトークの基本的な使い方を見ていこう。

WebブラウザでGoogleトーク

それでは、Googleトークを使っていこう。WebブラウザでGoogleトークを利用する場合は、まずGmailのページにアクセスする。左側にある「チャット」において、「連絡先を追加」をクリックしよう(図2)。すると、図3のようなポップアップウィンドウが表示されるので、招待するユーザーのメールアドレスをテキストボックスに入力し、<招待メールを送信>ボタンをクリックする。

図2 チャットの箇所で「連絡先を追加」をクリックしよう

図3 メールアドレスを入力して<招待メールを送信>ボタンをクリック

Gmailのユーザーを招待した場合、相手がGmailのページで招待を受け入れれば、チャットができるようになる(図4)。また、Gmailユーザー以外を招待した場合は、アカウント作成ページのURLを記載したメールが送信される。招待したユーザーの名前はチャットの箇所にリストアップされ、相手に承諾されると「招待済み」の表示が消え、代わりにログイン状態を示すマークが現れる(図5)。

図4 誘われたユーザーが<はい>ボタンをクリックすればチャットを開始できる

図5 相手が承諾すると「招待済み」が消え、左側にマークが表示される

招待したユーザーとチャットする場合は、リストにある名前をクリックするか、名前をマウスオーバーした際に表示されるポップアップで「チャット」をクリックしよう(図6)。すると、右下にチャット用ウィンドウが表示され、メッセージの送受信ができる(図7)。なお、チャット用ウィンドウの右上にある<ポップアウト>ボタンをクリックすると、単独のウィンドウでチャットをすることが可能(図8)。

図6 リストの名前をマウスオーバーした際に表示されるポップアップで<チャット>をクリック

図7 ウィンドウの右下にチャット用ウィンドウが表示される

図8 <ポップアウト>ボタンをクリックすると、単独のウィンドウで表示される

オフレコとグループチャット

Googleトークでやりとりしたチャットの履歴は、メールボックスの「チャット」に保存されている(図9)。しかし、チャット用ウィンドウの<ビデオ&その他>ボタンをクリックして、メニューから<オフレコにする>を選択すると(図10)、自分と相手の双方ともに履歴の残らないチャットになる。

図9 チャットの履歴はメールボックスの「チャット」に保存される

図10 <ビデオ&その他>から<オフレコにする>を選択すれば、チャットの履歴が残らない

3人以上でチャットする場合は、<ビデオ&その他>ボタンをクリックし、メニューから<グループチャット>を選択しよう(図11)。ウィンドウの一番上に表示されるテキストボックスに追加するユーザーのメールアドレスを入力して、「招待」をクリックする(図12)。すると、図13のようなグループチャットのウィンドウになり、左上にはグループチャットの人数が表示される。

図11 <ビデオ&その他>から<グループチャット>を選択しよう

図12 追加するユーザーのメールアドレスを入力して「招待」をクリック

図13 グループチャットが開始し、左上には人数が表示される

デスクトップアプリケーションで「Googleトーク」

Googleトークには専用のデスクトップアプリケーション「Googleトーク」があり、Webブラウザを開いていない状態でもチャットができる。GoogleトークのWebページにおいて、<Googleトークをダウンロード>ボタンをクリックしよう(図14)。インストーラをダウンロードしたら実行し、指示に従ってアプリケーションをインストールする。

図14 <Googleトークをダウンロード>ボタンをクリック

インストールが完了すると、図15のようなウィンドウが表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力する。なお、Google Appsを利用している場合は、ユーザー名として自社ドメインを含めたメールアドレスを入力しよう。<ログイン>ボタンをクリックすると認証が行われ、ウィンドウに連絡先が表示される(図16)。

図15 ユーザー名とパスワードを入力する。Google Appsの場合は「@」以下も入力しよう

図16 ログインすると連絡先が一覧表示される

連絡先のユーザーとチャットする場合は、相手のユーザー名をクリックして表示されるウィンドウで、メッセージを送受信する(図17)。このウィンドウの左上にある<メール>ボタンをクリックすれば、WebブラウザでGmailのページを開き、メールを新規作成して相手に送信することが可能だ(図18)。

図17 チャットする相手の名前をクリックすると、左側にウィンドウが現れる

図18 <メール>ボタンをクリックすれば、Webブラウザでメールを新規作成できる

「Googleトーク」でGmailの受信を確認

デスクトップアプリケーションのGoogleトークは、ウィンドウを閉じてもシステムトレイに常駐していて(図19)、チャットのメッセージを受信するとウィンドウが現れる。また、Gmailでメールを受信した際には、図20のような通知が行われる。システムトレイのアイコンをクリックしてウィンドウを表示し、Gmailのマークをクリックすれば、WebブラウザでGmailのページが開く(図21)。

図19 Googleトークはウィンドウを閉じてもシステムトレイに常駐する

図20 Gmailを受信すると右下に通知が現れる。また、アイコンも変化する

図21 GoogleトークのGmailのボタンをクリックすれば、WebブラウザでGmailのページが開く

著者プロフィール・小山文彦

株式会社ゴーガ代表取締役。ウェブ技術とデータ分析を切り口に、多様な企業向けサービスを展開。クラウドとガジェットを生かしたGoogle Appsの潜在的な可能性に注目し、SaaSプラットフォームの最右翼と期待する。Google Apps Authorized Resellerとして、啓蒙活動と関連ソフトウェア開発に力を入れている。