SkyDriveといえばマイクロソフトのオンラインストレージサービスとして有名ですが、Office 365では、SkyDrive Proを利用できます。Office 365の主要な機能、Exchange Online、SharePoint Online、Lync Server Online、Office 365 ProPlusのうち、ニュースフィードやサイト、SkyDriveはShraePoint Onlineによるサービスです。

名前は無料サービスのSkyDriveと似ていますが、デザインや機能は異なります。また、容量については以下のようになります。

・1テナントで10GB
・1ユーザーに付き500MB

たとえば、50ユーザーを契約している場合、基本の10GBと、500MB×50ユーザー=25GBを合わせて、テナント全体で合計35GBを使用できます。ただし、テナント全体で35GBであり、ユーザーごとに500MBの容量が割り当てられるわけではありません。

また、各ユーザーのストレージ容量として25GBが割り当てられ、100GBまで増量することもできる。

SkyDrive Proを使用するには、Office 365にサインインして、「SkyDrive」をクリックします。初めてSharePoint Onlineのサービスを使用するときは、環境設定のためにしばらく時間がかかります。

※Office 365では、SkyDrive Proの表記に関して、単に「SkyDrive」という表記と、「SkyDrive Pro」という表記が混在しています。

「SkyDrive」をクリック

SkyDrive Proにファイルをアップロードするときは、Windowsのローカルフォルダから、フォルダやファイルをそのままSkyDrive Proのスペースにドラッグするだけです。

SkyDrive Pro内に新しいファイルやフォルダを作成するときは、「+新しいドキュメント」をクリックしてください。

新しいファイルやフォルダの作成

SkyDrive Proに保存してあるOffice文書をクリックすると、Office Web Appsで文書を開きます。ただし、開いただけでは閲覧状態になり編集はできません。文書を編集するときは、編集タブをクリックします。

文書を編集するときは、編集タブをクリック

SkyDrive Proによる文書共有

SkyDrive Proでは、文書を共有して、複数のユーザーが同じ文書を同時に編集することができます。共有文書は、初期設定の共有フォルダである「全員と共有」フォルダに保存するか、共有したい文書またはフォルダに共有設定を行います。

SkyDriveの操作

「ユーザーの招待」をクリックします。

共有設定は「ユーザーの招待」をクリック

共有するユーザーを入力し、ユーザーに送るメッセージを入力して、「共有」をクリックします。

※共有設定をするとき、ユーザー単位で共有する相手を設定できるほか、配布グループやセキュリティグループで設定することもできます。たとえば、部署ごとにグループを作成しておけば、簡単に部署全体で共有できるように設定できます。

共有するユーザーを入力し、ユーザーに送るメッセージを入力

招待されたユーザーにはメールが届きますので、共有するファイルをクリックして、開いてください。

招待されたユーザーは、共有するファイルをクリック

秀逸なのは、複数のユーザーが同時編集できることです。複数のユーザーが編集しているとき、「○人のユーザーが編集中」をクリックすると、誰が編集中か確認できます。また、複数のユーザーで編集しているとき、数秒程度のタイムラグはありますが、ほぼリアルタイムに、互いの編集画面に結果が表示されます。

編集中のユーザーの確認

※Office 365 ProPlusやOffice 2013 Professionalで文書を開いて複数ユーザーで同時編集することもできますが、Office Web Appsより同時編集機能は限定されます。

OFFICEオンデマンド

Office 365 ProPlusを含むライセンス契約であれば、Office Web Appsだけでなく、ProPlusも使用できます。パッケージ版Officeでは、DVDからのインストールにそれなりに時間がかかりますが、Office 365ではOfficeオンデマンドという機能を利用することで、より短時間でOfficeを利用可能にできます。

SkyDrive Proで「OFFICEオンデマンドを使う」をクリックします。

「OFFICEオンデマンドを使う」をクリック

以降、メッセージに従ってインストール作業を行ってください。Officeオンデマンドは、ストリーミング配信の一種で、インストールを行いながら、すぐにOffice 365 ProPlusを使い始めることができます。

なお、Office 365 ProPlusを最初に使用するとき、サインイン画面が表示されます。Office 2013 ProfessionalであればプロダクトIDを入力するところですが、Offce 365ではOffice 365のユーザー名を入力します。

はOffice 365のユーザー名を入力してサインイン

※Office 365 ProPlusは、1ユーザーで最大5台のデバイスにOffice 365 ProPlusをインストールして利用できます。

SkyDrive Proとローカルフォルダの同期

SkyDriveのように、SkyDrive Proでもローカルフォルダと同期することができます。そのためには同期ツールをPCにダウンロードインストールします。「同期」をクリックし、ウィザードに従ってツールをインストールしてください。

同期」をクリックし、ツールをインストール

インストールが終了すると、フォルダウィンドウにSkyDrive Proのフォルダが表示されるようになり、このフォルダの内容はOffice 365のSkyDrive Proと自動的に同期します。

SkyDrive Proのフォルダが表示

※Office 365は機能強化や不具合修正のため、比較的頻繁にバージョンアップします。ただしテナントごとにバージョンアップを行うため、時期によって、あるテナントのOffice 365は最新だが、別のテナントのOffice 365はキューバージョン、メニューやデザインが異なる…ということがあります。