シャンパーニュメゾンの「ルイナール」は、 気候変動によりもたらされたシャルドネの新たなアロマを昇華させたノン・ドザージュのキュヴェ「ルイナール ブラン・サンギュリエ エディション 19」を発表した。
ここ20年間で、地球温暖化の影響を受けてシャンパーニュ地方の平均気温が上昇。ブドウの収穫時期が早まる傾向にあり、同メゾンは伝統的なシャンパン作りを見直すことに注力してきた。
その過程で、一部のシャルドネには気候変動に起因するアロマの特徴があることを発見。シャルドネが持つ個性を最大限に引き出した新たなキュヴェ「ブラン・サンギュリエ」が誕生に至ったという。
同キュヴェは、モンターニュ・ド・ランス(シルリィ村、タイシー村)、コート・デ・ブラン(ベルジェール=レ=ヴェルテュ村、クラマン村)、グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ(ディジー村)、ヴァル・デュ・プティ・モラン(ヴィルヴナール村)、セザネ(モンジェノスト村)、ヴィトゥリア(クヴロ村、バシュエ村)の6つのテロワール内における約20カ所のクリュで栽培したブドウを使用。
ベースにしたワインは2019年夏のシャルドネから生まれたもの。2019年は、シャンパーニュ地方が観測史上最高気温を記録した年で、これにより生まれた個性に注目した。そこに2018年、2017年、2016年のワインを含む「ルイナール ブラン・サンギュリエ」の永久リザーブを23%加えて仕上げている。リザーブワインの半分はオーク樽で、残り半分はステンレス・タンクで熟成させている。
ルイナールのフラッグシップである「ルイナール ブラン・ド・ブラン」とはまた一線を画す、力強く凝縮された果実味とスパイシーな香り、豊かなテクスチャーが特長となる。
価格は1万8,920円(750ml)。小売店での販売は行っておらず、全国の一部レストランやホテルなどで販売する。
ルイナール ブラン・サンギュリエ エディション 19 テイスティングノート
- 色合い:淡いグリーンのハイライトをともなう、輝きある淡い黄金色
- アロマ:ネクタリンや洋ナシのジューシーで甘いアロマに、レモンやポメロの鮮やかな酸味、アンジェリカやムスクローズ、スイカズラのフローラルなニュアンス、サフランやスモーキーなスパイスが織りなす複雑で芳醇な香り
- 味わい:フレッシュな口当たりから滑らかに広がるテクスチャー。白い果実と柑橘の風味、 最後はグレープフルーツのようなほろ苦さが余韻を引き締めます