新体制の下で再スタートを切った日産自動車が、新ブランドコミュニケーション発表会「NISSAN START AGAIN 2025」を開催した。新たにブランドアンバサダーに就任した鈴木亮平さんも駆け付けた発表会で、日産は何を語ったのか。これから、どんなクルマを発売するのか。わかったことをまとめておこう。
エルグランドのデザインを公開
日本マーケティング&セールス/日本アフターセールス 執行職の杉本全(あきら)さんは今回の発表会について、「お客様の声を真摯に受け止め、再出発の一歩目としてこの場を設定させていただきました」と開催意図を説明。続けて、「魅力的な商品ラインアップをお届けするため、これまで以上に開発・生産体制を強化し、お客さまの期待を超えるクルマ作りに取り組んでまいります」と宣言した。
日産は2026年度までに日本市場で4車種の新型車を発表するとしている。3月26日にはクロスオーバーとして生まれ変わった電気自動車(EV)の新型「リーフ」を発表済みだ。今回の発表会では、新型「エルグランド」のデザインの一部を公開した。
また、この4車種に含まれるのかどうかは不明だが、杉本さんは「パトロール」の日本導入を前向きに検討していることにも言及。日本発売を望む声は多かったそうだ。
ブランドアンバサダーの鈴木亮平さんは何を語った?
まさに「期待を超えるクルマ作り」を地でいく日産だが、新ブランドコミュニケーションではユーザーに何を訴求していくのか。日本マーケティング本部 副本部長の大谷由希子さんは、「技術やクルマ自体の魅力を伝えることはもちろんですが、それ以上に、これからは技術やクルマがお客さまの生活にどのような変化をもたらし、ワクワクする未来を提供できるかをしっかり説明していきたい」と話す。
そんな日産のメッセージを前面に立って発信していくのが、新ブランドアバサダーの鈴木亮平さんだ。
「子供の頃から慣れ親しんできた日産のアンバサダーに選んでいただいたことを非常に光栄に思っております」とブランドアンバサダー就任の感想を語った鈴木さん。放送中の新CMで乗車した「フェアレディZ」については、「自分の体の一部のように操れる。クルマと一体となったようなワクワクが感じられた」と表現していた。
その後、壇上では大谷さん、技術やサービス開発を行っている3名の日産社員を交え、トークショー「Behind the やっちゃえ-挑戦の裏側-」を開催。ここで鈴木さんは、日産社員から出題される3問のクイズに挑戦した。
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「次世代自動運転で実現できるのはどれでしょう?」という3択クイズに鈴木さんは、「一番難しそうだから、ぜひ実現してほしい」との理由から「C:ドライバーの思考を先回り」という回答をチョイス。しかし正解は、「全て実現可能」というひっかけ問題だった。これには鈴木さんも「ずるいですね」と苦笑い
トークショー後に感想を求められた鈴木さんは、「クルマを作っている人たちの顔が見えるとよりクルマを愛せると思いますし、新しい技術とかこだわりに気づいた時に、驚きだけではなく、“うわ、やってくれるな”という嬉しさが湧き上がると思います」と語った。日産車に対する愛がさらに深まったようだ。
最後は「皆様が大事に作られたものをより多くの人に知っていただけるよう、頑張っていきたいと思います」と新ブランドアンバサダーとしての決意をあらためて語り、発表会を締めくくった。