村田製作所は、入力電圧13.5V~42Vと広入力電圧範囲、出力電流は最大6Aで、5V~25Vの安定化出力が供給できるDC-DCコンバータ「MYSGK02506BRSR」を開発したことを発表した。同製品は、12月から量産体制に入るという。

DC-DCコンバータ「MYSGK02506BRSR」

同製品は、14.7mm×16.3mm×7.5mmの小型樹脂モールドパッケージDC-DCコンバータで、2016年10月に発表したFPGA用DC-DCコンバータ「Mono Block Type POL」に使われたパッケージング技術を採用することで小型化を実現した。また同技術により、小型化を実現しつつ放熱特性が向上したうえ、モジュールに内蔵する部品の最適化を行うことで、高電流密度を実現したという。そのほか、電源回路を設計する際に必要となる、抵抗、コンデンサなどの周辺部品をモジュールに内蔵しているため、電源回路をシンプルにすることができ、同社の従来製品に対して2分の1の面積で実装できるようになっている。

同社は、同製品がターゲットとする電源関連の応用分野として、まず「産業機器」「医療機器」「USB PD」への電源供給の3分野を想定しているといい、当面は上記の3分野を中心に販売活動を行っていくが、将来的にはロボットやドローンなどへの用途も視野に入れていくとしている。