大日本印刷(DNP)と日本ユニシスは9月21日、6言語表示に対応した観光案内用のデジタルサイネージ(電子看板)を開発し、10月1日に発売することを発表した。

同サイネージでは、「DNP多言語案内システム」として日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語の6言語表示に対応し、周辺の観光スポットに誘客して回遊を促すほか、「周辺観光案内」「クーポン情報」「デジタルパンフレット」といった観光に必要な機能を搭載している。

サービスのイメージ

「周辺観光案内」は、画面の地図上で、ジャンルや距離などから観光スポットを絞り込んで検索することができ、「クーポン発券」では、観光スポットとクーポン情報を関連付けて登録しておき、スマートフォンでQRコードを読み取ることでクーポンを発行する。また、オプションで、付属のレシートプリンターからのクーポン発券も可能だ。

「デジタルパンフレットや周辺地図の閲覧」は、観光スポットのパンフレットや周辺地図などのPDFや画像のデータを登録することで、観光客はデジタルパンフレットとしてデジタルサイネージの画面上で閲覧したり、QRコードを利用してスマートフォンにダウンロードすることができる。

また、コンテンツの編集・配信を行うための「DNPサイネージ配信管理システムSmartSignage(スマートサイネージ)」を利用して設置先ごとに適切な情報をタイムリーに配信することや、デジタルサイネージを遠隔地から管理することが可能で、これらの作業をDNPが受託することもできるという。さらに、ネットワークが切断された場合でも、デジタルサイネージに配信済みのデータや、基本情報として登録されたデータは表示できる。

そのほか、オプション機能として、非接触ICカードFelicaの読取装置を搭載しており、観光スポット等に設置した本デジタルサイネージにFelicaが搭載されたカードをタッチすると、設置場所によって異なる特典やクーポンなどを受け取ることができる「タッチラリー機能」を追加することもできる。

機器構成例として、「ディスプレー」が20インチタッチパネル、解像度 フルハイビジョン(縦1920×横1080ピクセル)。「寸法/重量」が幅284×高さ700×奥行400 mm/約25kg。「設置条件」が屋内仕様、使用温湿度(5~35℃、20~80%以下)。「基本搭載機能」が地図情報、周辺観光案内、デジタルパンフレットラック、クーポン情報の場合、販売価格(税抜)は運用費(月額)1万4000円、システム導入初期費用80万円(ハードウェア、ライセンス費、初期設定費など)となっている。