JapanTaxi、otta、東京電力ホールディングス(以下、東電HD)は、東電HDが提供するIoT見守りサービス「tepcotta(テプコッタ)」の「動く基地局」としてタクシーを活用するシステムを開発し、同日より東京都渋谷区を中心に本格運用を開始したと発表した。

tepcottaでは、ottaのIoT技術を活用し、ビーコン(電波受発信器)を搭載したキーホルダーなどの専用携帯端末を持つ高齢者や子どもの位置情報履歴をスマートフォンやパソコンで把握できるほか、事前に登録した基地局付近を見守り対象者が通過した場合に、メールや専用アプリで通知を受けることができるサービス。

tepcottaで利用するビーコン発信・受信機器。左から、専用端末、基地局端末

同サービスは既に東京都渋谷区でサービスを開始しており、順次関東圏に展開する計画となっている。

今回、東電HDはottaおよびタクシー配車アプリ「全国タクシー」を展開するJapanTaxiと提携し、日本交通が運営する約4100台のタクシーの乗客向けタブレット「Tokyo Prime」に、tepcotta携帯端末を検知する機能を組み込んだアプリを導入した。

これにより、公共施設や民間施設に設置する固定基地局に加え、首都圏を中心に稼働している約4100台ものタクシーが「動く基地局」として機能することで、よりきめ細かい見守り網の構築を実現する。

2017年7月末から順次タクシーにアプリを導入して検証を重ねた結果、すでにタクシーが約5,000回以上ビーコン電波を受信しているという。

tepcottaにおいて、タクシーを活用して見守り対象者を検知するイメージ