インターシルは8月28日、産業用IoT(IIoT)ネットワーク向けに40Mbps双方向データ伝送を提供する高速絶縁型RS-485差動バス・トランシーバ「ISL32741E」および「ISL32740E」の2製品を発表した。

ISL32741Eは、競合ソリューション比で2倍超となる1000VRMSの動作電圧と6kVの強化絶縁性能を提供するトランシーバで、要求の厳しい医療/高速モーター制御アプリケーションなどに対応するという。一方のISL32740Eは、600VRMSの動作電圧と2.5kVの絶縁性能を4mm×5mmの小型パッケージで提供する製品で、ファクトリ・オートメーション(FA)アプリケーションのプログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)向けに高いチャネル密度を提供するとしている。

同社によると、ISL3274xEシリーズは、ほかの絶縁技術と比べ、低放射エミッション/EMI感受性、バス上での最大160デバイスのサポート、125℃までの拡張温度範囲などの利点も提供するほか、ガルバニック絶縁機能を提供する巨大磁気抵抗(GMR)技術の採用により、電気的ノイズの多いFAやビルディング・オートメーション(BA)環境で発生するコモンモード・ノイズから通信バスを保護することが可能だとしている。

そのため、適用アプリケーションとしては、データ収集、デジタルI/Oモジュールをはじめ計装機器、ロボット、モータ制御駆動などにPLCを接続するPROFIBUS DPや高速RS-485ネットワークにおける機器バス間インタフェースに向いているとしている。

なお、2製品ともにすでに供給が開始されており、単価は3.79ドル~4.79ドルとしている。また、評価ボードも用意されており、こちらの価格は99ドルとしている。

高速絶縁型RS-485差動バス・トランシーバ「ISL32741E/ISL32740E」のパッケージイメージ