富士色素、ぺロブスカイト型量子ドットの大量生産方法を確立

冨士色素は、ペロブスカイト型量子ドットの大量生産方法を確立したと発表した。ぺロブスカイト型量子ドットは、発光スペクトルの半値幅が狭いという特徴がある。これにより、他の量子ドットと比較して、より鮮明な色を出せるディスプレイ用途などといったさまざまな用途での応用が期待される。

ブラックライト下でのペロブスカイト型量子ドットの発光

量子ドットとは、量子化学、量子力学に従う工学特性を持つナノスケールの半導体結晶。原子、分子数が10~1000個と言われる超微細構造を有しており、直径は通常1~10nmで、人工原子ともいわれている。コロイドナノ結晶のサイズによってバンドギャップを調節することが可能で、粒形に依存した発光特性を持つ。

今回発表されたぺロブスカイト型量子ドットの代表的な組成は、CH3NH3PbX3(Green)、CsPbX3(X=Cl, Br, I) (Blue, Red)。量子収率は約50%~80%で、半値幅は18nm~39nmとなる。発光波長が調整可能で、発光スペクトルの半値幅が狭い特性があるため、有機EL、レーザー、LED、ディスプレイなどの領域で大きな潜在能力があるとしている。溶剤は検討中であるが、トルエン・ヘキサンが主となっている。なお、鉛無しのペロブスカイト型量子ドットは、現在開発中とのこと。

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