アクセンチュアはこのほど、国際的な認証プログラム「ID2020」支援の一環として、ブロックチェーンとバイオメトリクス認証技術を活用したソリューションをマイクロソフトと共同で開発したと発表した。
同社は、マイクロソフトおよびアバナードとのパートナーシップのもと、ブロックチェーン技術に基づく認証システムのプロトタイプを開発。
このプロトタイプは、アクセンチュアのブロックチェーンにおける知見、ならびにバイオメトリクス認証技術を用いた大規模な開発と導入経験を生かして構築され、「Microsoft Azure」上で稼働する。
個人情報へのアクセスおよび開示・共有のための権限は、その個人情報にアクセスが許された個人の承認を条件に付与できるように設計されている。また、このプロトタイプは非中央集権型の分散型データベースを採用しているため、中央機関が介在することなく、事前の承認を得た複数の関係者による維持管理が可能となっている。
加えて、このプロトタイプでは個人の認証データは保持しない仕組みとなっているが、認証の対象となる個人の事前承諾により、オフチェーンの既存システムとの連携も可能となっている。