リペア・ツールを提供する米iFixitが、5日に発表されたばかりの「21.5インチiMac Retina 4Kディスプレイ」の分解レポートを公開した。Appleのサイトではメモリーが「DDR4オンボードメモリー」となっているが、メモリーとCPUが交換可能になっており、リペアビリティスコアを「3」 (10点満点)としている。21.5インチ iMac (Late 2015)のリペアビリティスコアは「1」だった。

27インチ iMacにはメモリースロットにアクセスするドアが背面に設けられており、ユーザーがメモリーを交換できるようになっているが、21.5インチモデルはユーザーが内部にアクセスできるデザインにはなっていない。それでも以前は、ハードウェア製品限定保証の対象外になるのを覚悟で分解してメモリーを交換することができた。ところが、ノートPCに近い構造がiMacに採用され、21.5インチモデルはメモリーとCPUがロジックボードと一体になっていた。

最新の21.5インチiMac Retina 4Kも接着されたディスプレイを取り外すのが難しく、メモリーやCPUにアクセスするためにはさらにロジックボードを取り外さなければならない。内部へのアクセスが困難であるためリペアビリティスコアは3にとどまっているが、メモリーはスロットに、CPUはソケット (LGA 1151)にはめ込まれている。メモリーやCPUのみの交換が可能という点では、それらをロジックボードから外せなかったiMac (Late 2015)との違いは大きい。ハードドライブも換装可能。ディスプレイを取り外すとすぐに現れるので、メモリーやCPUよりはアクセスしやすい。