HotHardwareは5月30日(米国時間)、「US Supreme Court Protects Consumers' Right To Refill Ink Cartridges In Precedent-Setting Lexmark vs Impression Case｜HotHardware」において、米国最高裁判所がLexmarkとImpressionのケースを念頭に念頭に置きつつ、ユーザーにはインクカートリッジの再充填の行う権利があると認めたと伝えた。この判決はLexmarkまたは同社と類似したビジネスモデルを展開しているベンダーのビジネスに影響を与える可能性がある。

印刷機を比較的廉価に販売し、インクカードリッジやトナーカートリッジを比較的高値で売ることで継続的に利益を得るビジネスモデルは多くのプリンタベンダーが採用している。こうしたプリンタベンダーにとって、インクカードリッジを安価に再充填できる製品やサービスは好ましくないため、技術的に防止機能を加えたり、サポートの面などでそうした利用が困難になったりとするような工夫をしている。

今回、米国最高裁判所が特許権に基づくインクカートリッジ再充填の禁止する方法は効力を持たず、ユーザーにはインクカートリッジを再充填する権利があると示したことは、こうしたやり方に影響を与える判決として注目される。なお、米国最高裁判所の判決が他の国にどの程度影響をもたらすかは不透明。