AMDは18日、データセンター向けハイパフォーマンスサーバー用プロセッサーのブランド「EPYC」(開発コードネーム:Naples)を発表した。EPYCベースのサーバ製品については、OEMとチャネルパートナーからのサポートととも6月より提供開始が予定されている。

「EPYC」は、多数のコア、卓越したメモリー帯域幅、および高速な入出力チャンネルに対する優れたサポートをひとつのチップにまとめたハイパフォーマンスサーバー用プロセッサー。クラウドベースと従来型オンプレミス両方のデータセンターをターゲットとし、「Zen」x86処理エンジンを最大32基の物理コアで提供する。

また、高度な拡張性を備えた32コアのシステムオンチップ(SoC)、コアあたり2つのハイパフォーマンスのスレッドをサポートするほか、EPYCデバイスあたり8チャンネルのメモリーを搭載。

デュアルソケットのサーバーでは、16のメモリーチャンネル上で最大32DIMMSのDDR4をサポートし、最大4テラバイトの総メモリー容量に対応している。競合製品と比較してコア数は45%、入出力(I/O)容量は60%、メモリー帯域幅は122%と、クリティカルなパラメーターのいずれにおいても上回っているということだ。

さらに、128レーンのPCIeをサポートする完全に一体化された高速I/Oを備えたSoCにより、外部のチップセットは不要とのこと。このほか、 ハイパフォーマンスかつエネルギー効率に優れたコンピューティングのための高度に最適化されたキャッシュ構成、デュアルソケットのシステムでは2台の「EPYC」CPUをコヒーレントに相互接続するInfinity Fabricの搭載、専用セキュリティーハードウェアを搭載するといった特徴がある。