Acerは4月27日 (現地時間)、米ニューヨークで開催した製品発表イベント「next@acer」においてゲーミングノートの新製品「Predator Triton 700」と「Predator Helios 300」を発表した。Triton 700は新たなPC市場として拡大している薄型ゲーミングノート、Helios 300は本格的なゲーミングPCへの入門機として、またエンターテインメントPCとしても力を発揮するコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

「Predator Triton 700」

「Predator Helios 300」

15.6型のTriton 700は第2世代のAeroBlade 3Dファンを2つ搭載し、液冷システム「LiquidLoop」と組み合わせて、わずか18.9ミリの薄さ、重量2.6キロを実現した。メタルブレードを用いた「AeroBlade」、ブレードの形状を改良し、また外装を廃してブレードを増やした「AeroBlade 3D」、そしてデスクトップPC向け冷却ファンのブレードデザインを取り入れた「第2世代AeroBlade 3D」という進化を経て、ファンが大幅に薄くなり、一方で一般的なプラスチックブレードの冷却ファンより35%も優れたエアフローを実現している。

AeroBladeから第2世代のAeroBlade 3Dの進化で、薄型化と効果的なエアフローを実現

プロセッサにIntelの第7世代Core i7/i5、グラフィックスにNVIDIAのGeForce 10シリーズを採用。3DMarkスコアは17,000ポイント。イベントにおいてAcerは、厚み20ミリ以下のカテゴリだけではなく、30ミリ以下でもトップであり、40ミリ以下のカテゴリでも「トップクラス」とアピールしていた。

厚み18.9ミリとスリム、いつでもどこでもゲームを楽しめるゲーミングノート

競争が激化する薄型ゲーミングノートでライバルを上回るパフォーマンスを強調

ゲーマーがこだわるキーボードにはメカニカル機構を採用。そしてキーボードを手前に配置した。キーボードの奥にGorilla Glassでカバーされたタッチパッドという独特のデザインになっている。

メカニカルキーボードを手前に配置したユニークなデザイン

15.6インチのディスプレイはFHD IPSパネルで、NVIDIA G-SYNCに対応する。NVMe PCIe SSDを2つサポート。インターフェイスは、Thunderbolt 3、USB 3.0、USB 2.0、HDMI 2.0、DisplayPort、Gigabit Ethernetなど。北米で8月に発売になる予定で、価格は2,999USドルから。

Helios 300のターゲットは、カジュアルゲーマーからPCゲームに本格的に取り組み始めたPCユーザー層

Helios 300は15.6インチと17.3インチの2サイズが用意され、どちらもFHD IPSディスプレイだ。プロセッサは第7世代Core i7 (7700HQ)またはi5 (7300HQ)、GPUはNVIDIA GeForce GTX 1060または1050Ti。2つのAeroBlade 3Dファンが最適な温度を保ち、ユーザーはPredatorSenseソフトウエアを通じてシステムの状態やオーバークロッキングを管理できる。

最大16GBのDDR 4メモリ、SATA SSD、1TB HDDなどをサポートし、こうした構成パーツは底面からアクセスして容易にアップグレード可能。インターフェイスはUSB 3.1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、HDMI 2.0、Gigabit Ethernetなど。15.6インチモデルは6月に中国、7月に北米で発売になり、北米での価格は1,299USドルから、17.3インチモデルは7月発売で北米での価格は1,399USドルから。