村田製作所は、IoT機器向け無線通信技術「LPWA」(Low Power Wide Area)を用いたIoTサービスの推進で、ソフトバンクと協業することを発表した。

両社が協業することで、今後は互いのサービスをユーザに紹介するなどIoTビジネスの拡大に向けて連携していくという。ソフトバンクは、通信事業者としてキャリア品質のモバイルネットワークオペレーションに加え、3G/LTE・Wi-Fi、固定通信など総合的なネットワークラインアップを活用することでLPWAを活用したIoTプラットフォームおよびソリューションを提供する。

一方、村田製作所は、LPWA用通信モジュール(「LoRaWAN」向け通信モジュール)の提供および最適なセンシングを実現するためのテクノロジー提案を行い、商業施設やビル、倉庫などの設備監視・制御やトラッキング、ガスや水道メーターの自動検針、道路、トンネル、線路などのインフラ監視、車、トラック、バスなどの物流、運行管理など、低コスト・低消費電力のネットワーク構築が求められる分野でIoT環境の推進を図っていくとしている。

なお、無線通信技術「LPWA」とは、低コスト・低消費電力・長距離通信を実現するIoT向けの新たな広域のネットワーク通信技術のこと。これまで無線通信を搭載できなかった設備や機器などにも通信接続することが可能となる。無線規格には、アンライセンスバンドである920MHz帯域を利用した「LoRaWAN」や、ライセンスバンドであるLTE帯の「NB-IoT」等がある。