Analog Devices(ADI)は、同社独自のiCoupler技術を採用することで5kV絶縁を実現する絶縁型PWM(Pulse Width Modulationパルス幅変調)コントローラ「ADP107xシリーズ」として、「ADP1071-1/2」および「ADP1074」の3製品を発表した。

同シリーズは、2次側検出機能を備えた単一パッケージに、iCoupler絶縁技術を搭載した1次および2次側のコントローラを統合した製品。絶縁型DC/DC電源向けに設計された、PWM電流モード固定周波数同期フライバック・コントローラである「ADP1071-1/2」は、アイソレータとドライバを1次および2次側の双方に統合しているため、高負荷時に整流ダイオード・フライバック・コンバータよりも高い効率性を発揮し、システムの小型化を可能にするという。

一方のADP1074は、絶縁型DC/DC電源向けに設計された、電流モード固定周波数アクティブ・クランプ同期フォワード・コントローラで、1次および2次側の双方にアイソレータとMOSFETドライバが統合されているため、システムの小型化が可能となるほか、高負荷時に非同期フォワード・コンバータより高い効率性を発揮するとしている。

なお、ADP1071-1/2は2017年10月より、ADP1074は同7月よりそれぞれ量産出荷を開始する予定だという。

iCoupler技術を用いたPWMコントローラのパッケージイメージ