3月6日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Destructive StoneDrill Wiper Malware On The Loose|Threatpost|The first stop for security news」が、StoneDrillと呼ばれる破壊型のマルウェアが普及の兆しを見せていると伝えた。StoneDrillはサウジアラビアの企業を狙って開発されたマルウェアと推測されているが、欧州の石油化学企業においても発見されており、中東以外の地域でも今後感染が増える可能性が指摘されている。
StoneDrillのような破壊型のマルウェアはこの10年でさまざまなシーンで猛威を振るってきた。2012年にサウジアラコムにおいて3万5000台以上のPCが被害を受けたマルウェア「Shamoon」による攻撃や、ソニーコンピュータエンターテインメントがDark Seoulの攻撃を受けるなど、大規模な被害も報告されている。
こうしたマルウェアを感染させる方法は年々巧みになってきており、複合的に感染する手法などを使ってセキュリティ・ソフトウェアに検知されることなく侵入するようになってきている。また、破壊型のマルウェアもセキュリティ・ソフトウェアに捕捉されないようにする技術を進歩させており、セキュリティ・ソフトウェアの進化といたちごっこの状態になっている。