キーサイト・テクノロジーは3月2日、「オシロスコープ」のほか、「シリアル・プロトコル・アナライザ」、「デジタル電圧計」、「周波数カウンター」、「周波数応答解析(ボード線区)」、「ファンクションジェネレータ」といった最大6つの機能を1台に統合しながら、価格も6万円台からの購入を可能とした6-in-1オシロスコープ「InfiniVision 1000Xシリーズ」を発表した。

同シリーズは、オシロスコープとしてもっとも台数が出荷されるエントリークラスでのシェア拡大を目指して開発されたもので、上位シリーズであるInfiniVsion 2000X/3000Xシリーズにも搭載している独自開発のASIC「MegaZoom IV」を搭載することで、5万波形/秒の波形更新速度(入力信号波形の取り込み速度)と、最大2Gspsのサンプリングレートを実現しているほか、24種類のパラメータ測定やマスクテスト機能、FFT解析、アナログ&シリアルバス解析/トリガ機能、最大50個のセグメントメモリ機能なども利用することができる(一部モデルでは使用できない機能が有ることに注意が必要)。

InfiniVsion 1000Xシリーズの概要。6つの機能の中にはオプション扱いだったり、機種制限があることに注意が必要

製品ラインアップとしては、学生や初心者がすぐに学習用途として利用できるようにEducationの頭文字を関した「EDUX1002A/1002G」(帯域50MHz、サンプリングレート1Gsps)と、帯域70/100MHz、2Gspsに対応する「DSOX1102A/1102G」の4製品を用意。教材用シグナルライブラリやラボガイドなどが提供されるほか、測定に関する質問に電話やメールで日本人の専任エンジニアが答える技術サポートや5年保証などのサポート面での強化が図られている。

InfiniVision 1000Xシリーズの主な仕様と価格

なお、すでに3月1日より同社のパートナー各社より提供を開始。ネット通販としては、今回、新たにAmazon.co.jpでも購入することが可能となったという。また、併せて同社では抽選で125台以上のオシロスコープをプレゼントするキャンペーンを開始したほか、「キーサイト×DMM,Make AKIBA 春のオシロスコープキャンペーン」として、東京・秋葉原のDMM.Make AKIBA内にデモ機を配備し、3月3日から4月26日までの間に実際に使ってみた感想を「モノづくりログ」に書くと、先着20名にノベルティをプレゼントする企画を実施。こちらは最優秀記事の執筆者にはキーサイト賞として1000Xがプレゼントされるという。

4機種の希望小売価格は以下のとおり(いずれも税別)。

  • EDUX1002A:6万2105円
  • EDUX1002G(ファンクションジェネレータ内蔵):8万6392円
  • DSOX1102A:8万6392円
  • DSOX1102G(ファンクションジェネレータ内蔵):11万679円

DSOX1102Gの外観。4製品ともにパッシブプローブ2本が標準装備で提供される