テレパシージャパンは、一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(略称:EDAC)が1月23日に実施した、総務省「救急医療・災害対応におけるIoT利活用モデル実証事業」に関する公開実証実験に、同社のアイウェア型ウェアラブルデバイス「Telepathy Walker」を提供し、実験に成功したと発表した。

「Telepathy Walker」で上空からの映像を共有し、傷病者の位置、傷病者と捜索隊との距離、ルートを指示(出所:テレパシージャパン Webページ)

この実証実験は、リファレンスモデルを活用した、通報による無人機(ドローン)を活用した迅速な現場特定を目的として行われたもの。肌着タイプのウェアラブル端末を身に着けた登山者が、山間部で心臓の異変を起こしたことを想定し、端末の自動通報システムから取得した衛星測位システム(GPS)に基づいて現場付近にドローンが飛行し、一帯の映像を模擬消防本部、および捜索隊側へ送信。ウェアラブルデバイス「Telepathy Walker」で上空からの映像を共有し、傷病者の位置や傷病者と捜索隊との距離、傷病者までのルートを指示することで、傷病者に接触するまでの時間短縮に成功したという。なお、12月の実証実験では、ドローンを用いた捜索において、ドローンを使わなかった場合と比較して大幅な時間短縮に成功していた。

なお、「Telepathy Walker」は総重量57gという小型軽量設計の純日本製アイウェア型ウェアラブルデバイス。専用アタッチメントで簡単に装着できるのに加えて、メガネの上からも装着が可能で、使わない時は折りたたんでポケットに収納可能となっている。視界を遮らない独自ディスプレイを搭載し、広い視界と目の前に浮いているような映像をプロモニターに匹敵する色領域で再現している。ナビゲーション機能やカメラ・ビデオ撮影機能なども搭載している。