モルフォとデンソーは12月9日、共同で開発を進めてきたDeep Neural Network(DNN)による画像認識技術のアルゴリズムが、高度運転支援および自動運転技術の実現に向けた次世代の画像認識システムに応用されることが決まったことを発表した。

自動運転を実現するためには、自動車の周囲で生じるさまざまな状況を認識する必要があったが、従来のパターン認識や機械学習では、認識が必要な対象物に対して特徴づけなどを行って、あらかじめ学習させる必要があった。一方、DNNによる画像認識は、自身で対象物の特徴を抽出し、学習することができることから、対象物の認識や検知の精度を高めやすい、といった利点があり、今後も両社は継続して、認識処理性能の向上に向けた取り組みを進めていくとしている。

また、モルフォでは、デンソーが開発を進める電子ミラー技術や周辺監視システムにおいても、画像処理技術を応用することで、視認性の向上が図れるため、引き続きデンソーと協力して研究開発を進めていくとしている。

DNNを用いた画像認識のイメージ。上が入力した画像、下がDNNを用いてさまざまな対象物の判断を行った画像