ニフティは24日、三和酒類とのコラボレーションにより、IoTを活用したリアルタイムアンケートシステムを開発したことを発表した。このシステムは、同社が2016年12月7日より渋谷に移転オープン予定のイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」で導入する予定となっている。

スティックライト型のIoTデバイス

利用シーンのイメージ

同システムでは、速度センサと通信モジュールを搭載したスティックライト型のIoTデバイスを動かすことで、各人の回答データがクラウドに送信され、その集計結果がステージ上のスクリーンへとリアルタイムに投影される。集計のためにイベントを中断する必要がなく、来場者がアンケートそのものを体験型コンテンツとして楽しむことができるという。通信には通信機能を持った端末同士が相互に通信を行い、網の目(メッシュ)状に形成された「メッシュネットワーク」を用いているため、多数のデバイスから効率的にデータを収集でき、120台のデバイスの同時接続を可能にしている。

今回のコラボレーションは、“オープンイノベーション”、“新規事業開発”、“テクノロジー”をテーマにしたミートアップやハッカソンなど、企業とコラボレーションした取り組みを展開する「東京カルチャーカルチャー」と、これまで同店でのイベントを多数サポートしてきた三和酒類が、「会場アンケートや投票を効率化し、エンターテインメント性を持たせたい」と考えていたことから実現した。IoT活用支援サービス「ニフティIoTデザインセンター」を交えて企画検討を進め、アイデアを実現するIoTデバイスを開発した。

麦焼酎「いいちこ」などで知られる三和酒類は、2016年6月、「いいちこ」を使ったオリジナルカクテルを楽しみながら新しいアイデアを議論し、形にする大人のアイデアソン「iichiko-LAB(いいちこらぼ)」をサンフランシスコで初開催。11月には東京・お台場の「東京カルチャーカルチャー」でも同イベントを開催するなど、焼酎をきっかけにしたアイデア発掘イベントを実施している。