PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は、来年春に提供を予定しているLINEの法人向けカスタマーサポートサービス「LINE Customer Connect」において、AI領域で協業。同社のカスタマーサービス領域の汎用型対話エンジン「BEDORE(ベドア)」が日本語の自動応答領域で活躍する。

「LINE Customer Connect」の概念図(LINE社資料より)

LINEが16日に発表した法人向けカスタマーサービス「LINE Customer Connect」は、LINE上でのユーザーからの問い合わせに対して企業がLINE上で答えられるサポートサービスでWeb上に誘導ボタンを設置し、WebとLINEアカウントが連携したサポート対応が可能になる。来春の提供開始を予定しているが、いくつかの企業では試験運用を開始している。

「LINE Customer Connect」には、AIによる自動応答での自己解決を機械学習で試行するサービスも組み込まれており、PKSHA Technologyが開発した「BEDORE(ベドア)」が日本語の自動応答領域で使われる。

「BEDORE(ベドア) 」(同社Webサイトより)

自然言語処理技術を用いた汎用型対話エンジン「BEDORE(ベドア)」は、難解な日本語の解析と生成を日本語の業界固有表現辞書のノウハウと汎用的なシステムアーキテクチャの技術により実現、高い精度でチャットやFAQ対応ができるという。2016年8月より試験運用を開始している「LINE Pay」においては質問認識率で89%、満足率で94%と高い数値を出している。

PKSHA Technologyは、自然言語処理・機械学習・深層学習技術に関わるアルゴリズムソリューションを開発する企業で、機械学習を用いたCRMソリューションCELLOR(セラー)などの開発を行う。有限責任監査法人トーマツが毎年行っている「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast50」の第2位を獲得、過去3決算の収益(売上高)にもとづく成長率が約2,600%と急成長を遂げている。