JR東日本とNTTドコモは10月31日、山手線全車両に設置した音波ビーコン(以下、山手線ビーコン)を活用する法人向けのサービス「山手線チェックイン」を11月1日から提供すると発表した。

これまで、山手線ビーコンを活用したサービスとして、「JR東日本アプリ」により、乗車中の車両の列車走行位置や混雑度といった情報を提供していたが、より多様なサービスを提供するため、新サービスを提供する。

「JR東日本アプリ」と「山手線チェックイン」サービスの違い

音波ビーコンは人の耳には聞こえない特殊な高周波音を発信する装置。音波ビーコンから発信された信号をスマートフォンなどのデバイスがキャッチすることで、位置測位や情報の配信などへの活用が可能で、ドコモの音波ビーコンは、固有のセキュリティ仕様により録音やキャプチャによる不正を防止することが可能だという。

同サービスは、JR東日本による「ロケーションオーナー」、NTTドコモによる「山手線チェックイン」サービス、「各種アプリ」から構成される。「山手線チェックイン」は、ドコモの位置検知ソリューション「Air Stamp」を活用したサービスで、アプリ事業者に、ドコモがAir Stampの認証サーバなどを提供して、山手線ビーコンをアプリ事業者が利用できるようにする。

「山手線チェックイン」サービスの概要

先行事例として、コーエーテクモゲームスが提供するゲームタイトル「真・三國無双 forスゴ得」において、山手線車内の乗客に対し、山手線全29駅にちなんだレアアイテムを12月に配信する予定。