オムロンは10月13日、現行の太陽光発電システム向け屋外設置型単相パワーコンディショナ(パワコン)「KPMシリーズ」の機能を向上させた「KPM2シリーズ」を12月より発売すると発表した。

KPM2シリーズは、1回路あたり11Aの高電流入力を実現しており、従来機種(9.5A)と比べて、より高電流のパネルにも対応が可能となった。また、入力電流の拡大にあわせて、入力電圧も450Vまで拡大。従来機種に比べ、さらに多くの太陽光パネルを設置することができ、パワコンの容量以上の太陽光パネルを設置する、いわゆる過積載を活用して、従来以上の発電量を確保することが可能だという。

さらに製品裏面の隠ぺい配線部分に隠ぺい配線口カバーを追加することで防水性能を強化したほか、製品下部に配線用のPF管用口を設けたことで、主に50kW未満(低圧)の太陽光発電システムにおいて従来のKPMシリーズでは必要となっていたパテ埋めの工数削減を実現している。

なお、価格はオープンで、同社では販売開始から3年間の累計で30万台の販売を目指すとしている。

KPM2シリーズの外観

KPM2シリーズを活用した場合の1日における発電量のグラフイメージ。過積載により、朝夕や曇天などの少ない日射量でも従来以上の発電量を確保することが可能となる