シチズンマシナリーは10月6日、高精度CNCチャッカー機「Miyano GN3200」シリーズをモデルチェンジし、2017年4月より販売すると発表した。

新モデルは、最新のNC装置を搭載することで、演算処理速度を向上させたほか、従来機はオプション対応であった主軸の回転角度制御ができるC軸を、1主軸のGN3200、2主軸のGN3200Wともに標準搭載した。これにより素形材の供給・搬出時の角度指定が可能となり、四角・六角などの異形材にも対応できるようになるという。

また、すべりのよい面に仕上げる技術者であるキサゲ師によって仕上げられた減衰性の高いすべりスライドによるシングルスライド構造と潤滑油の吐出制御により、微動追従性を向上。これにより高精度位置決めが可能となったほか、ベルトレスの強制冷却機能付きビルトイン主軸による振動の低減とスムーズな回転により、高い形状精度を実現できるようにしたとする。

さらに、ワークの搬入出はロボット、パーツフィーダー、コンベア、ストッカーなどの自動化を実現するさまざまなシステムに対応可能なため、顧客の細かなニーズにも柔軟に対応できるとしている。

なお新モデルの月産台数は10台を予定しているという。

高精度CNCチャッカー機「Miyano GN3200」シリーズの外観