ラピスセミコンダクタは9月29日、IoTのプロトタイプを簡単に実現できるリファレンスデザイン「Lazurite」の新シリーズで、24 × 32mmのSDカードサイズに小型化した「Lazurite Mini」シリーズのインターネット販売を開始すると発表した。

Lazurite Miniシリーズは、マイコンボード「Lazurite Sub-GHz」同様、同社の16bitローパワーマイコンと920MHz帯域無線通信LSI、無線アンテナをベースとする。同シリーズには「Lazurite Sub-GHz」をSDカードサイズに小型化し、待機電流も削減した「Lazurite 920J」、その開発用ライタ「Lazurite Mini writer Type B」、Arduino接続用シールド基板「Lazurite 920J Xbee Shield」の3商品をラインアップ。中心となる「Lazurite 920J」は、ハードウエアとソフトウェアの最適化を行うことで待機電流を Arduino比で99.98%削減し、約7uAを実現。単三電池3本で10年以上動作することが可能で、バッテリー駆動のIoT機器に適しているとする。

Lazurite 920J

販売は10月初旬よりアールエスコンポーネンツ、チップワンストップ、ザイコストア(コアスタッフ)、スイッチサイエンスから順次開始する。なお、10月4日から幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2016では、「Lazurite 920J」と飛行体「ORIZURU」に組み込まれる「Lazurite Fly」(開発中)がデモ展示される予定だ。