米Appleは7日(現地時間)、watchOSの最新版「watchOS 3」を9月13日(同)より提供することを発表した。日本向け公式サイトでは14日と表記されている。対応端末はこの日発表された新モデルApple Watch Series 2、および従来モデルであるSeries 1となる。

日本国内向けサイトでは9月14日からの提供をアナウンス

今年6月のWWDCにおけるプレビューの時と同じく、watchOS 3の最も大きな特徴は、パフォーマンスの向上であることが強調された。よく使うアプリにはフェイスからも、新たに追加される「Dock」からもすぐにアクセスでき、バックグラウンドの更新を反映した状態ですぐに起動する。従来と比べ約7倍高速化されるが、体感ではより早く感じられるだろうと説明されている。

ホーム画面に移動せず、フェイスから直接よく使うアプリへ

サイドボタンには新たにアプリが格納された「Dock」が割り当てられる

また、フェイスは左右にフリックするだけですぐに切り替えが可能に。ビジネス用、ワークアウト用など、目的別の使い分けもしやすくなる。メッセージはiOSに合わせて動画ステッカーや全画面エフェクトなどに対応。返信する際には手描きの文字認識で入力も可能だ(英語・中国語に対応)。

フェイスには新しいデザインが追加され、iPhone上でカスタマイズも可能

英語・中国語は、手描き文字認識で返信が可能に

この他、アクティビティのシェア機能、定期的に深呼吸を促す新たなアプリ「ブレス」、事故や急病の際に救急へ連絡することができる「SOS」機能などが追加される。

アクティビティを家族や友人とシェアして、モチベーションを向上

「ブレス」はリラクゼーションやストレス軽減のために深呼吸を促す

サイドボタンを押し続けることで自動的に救急へ連絡。緊急メールの送信をあらかじめ設定しておくことも可能

イベントでは同社COOのジェフ・ウィリアムズ氏が登壇し、これらの機能や人気ゲーム「ポケモン GO」のApple Watch対応を紹介した他、「ゲーム、ビジネス、ヘルスケアなど、watchOS 3ではより多くのサードパーティー製アプリでたくさんのリッチな機能が提供される」と述べた。