アルデックはこのほど、TySOM組込開発キット(EDK)のリリースを発表した。

同EDKは高機能検証プラットフォームRiviera-PROと、Zynqベースの開発ボード、検証済みのUbuntu組込ホストのリファレンスデザインおよびチュートリアルなどで構成される。

Riviera-PROは混合言語HDLシミュレータで、VHDL 2008、Verilog 2005をサポート。さらに、データフロー、Xtrace、ポストシミュレーション・デバッグ、コードカバレッジなど、SoCシステムインテグレーション中にエラーの発生源をピンポイントで捕まえるために必要なデバッグ機能を有している。

TySOM開発ボードは、Zynqチップ1個(FPGAファブリック + ARM Cortex-A9デュアルコア)、メモリ(DDR3、μSD)、通信インタフェース(miniPCIe、Ethernet、USB、FMC、Pmod、JTAG)、およびマルチメディアインタフェース(HDMI、オーディオ、CMOSカメラ)を搭載している。

また、チュートリアルに沿ってUbuntu組込ホスト・リファレンスデザインをTySOMボードに入れることで、ボードを機能満載のLinuxボックスに変えることが可能。これにより、ユーザーはLinux OSの基本的なコンセプトとフレームワーク、コンパイルやLinuxの複雑なアプリケーションの実行について学ぶことができる。

TySOM組込開発キットは構成が2種類あり、すでに出荷可能な状態にある。

TySOM組込開発キット