米Googleは8月9日(現地時間)、9月にリリースする予定の「Chrome 53」からFlashコンテンツのブロックを強化し、12月リリース予定の「Chrome 55」でHTML5をデフォルトのブラウジング体験とする計画を明らかにした。

脆弱性の多いFlashを安全に利用できるようにGoogleはAdobeとのパートナーシップを通じてChromeにFlashを統合しており、その一方でWebコミュニティのHTML5への移行をサポートしながら、ChromeでのFlashサポート終了に向けた取り組みを進めてきた。昨年9月にChromeにおけるFlash広告の再生をデフォルトで停止、Chromiumの開発グループで今年5月にGoogleのAnthony Laforge氏が、今年第4四半期をターゲットにメインコンテンツについても一部のサイト(YouTube、FacebookなどFlashを利用している上位10ドメイン)を例外にFlash機能をデフォルト無効にする考えを示していた。

LaForgeが公式ブログに投稿した「Flash and Chrome」によると、 現在Betaチャンネルで開発されているChrome 53からブラウジング体験に影響を及ぼすFlash要素を積極的にブロックする。そしてChrome 55ではFlash機能をFlashのみサポートするサイトに制限し、ユーザーをHTML5を用いたブラウジングへと誘導する。Flashコンテンツについては、昨年9月にFlash広告をブロックし始めた時と同様、Flashコンテンツを用いているサイトを初めて開いた時に、Flashの有効/無効をユーザーが設定できる通知を表示する。