JSOLは、同社のクラウド運用管理サービス「J-Across」でAWS上稼働のSAP S/4HANAに対する運用監視サービスを7月28日より開始する。

「J-Across」はオープンソースの監視ツールZabbixを使用したクラウド運用監視サービスで、サーバ、ネットワーク、アプリケーションの状態を収集し、データ化。設定した閾値に異常があれば管理者に通知を行う自動化された監視機能で数々のリソースを見張る役割を果たし、安価に高機能な運用サービスが提供できる点にもメリットがある。

SAP S/4HANAは複数のコンポーネントから構成されているが、「J-Across」を使うことで、Zabbixによる基本的なシステム管理に加えて、AWSの監視通知機能「Amazon CloudWatch」、SAPが提供する運用監視サーバ「SAP Solution Manager」、SAP製品に備わる監視通知機能「CCMS」を連携させたコンポーネントの統合監視を実現できるようになる。

監視対象と監視機能のマッピングイメージ(同社資料より)

SAP S/4HANA向の監視イメージ図(同社資料より)

同社では今後、システム構築から運用管理・監視までを含めた同社サービス「J-Across-Flat」にAWSを追加し、新たな監視機能のフルクラウド化を展開する予定。また、同社は、SAPチャネルパートナーに認定されており、AWS上で稼働する同社のSolutionManager(SAPが認定する「Partner Center of Expertise」用の監視設定)にプリセットし、顧客が利用できるシェアードサービスも準備している。