世界中でブームを巻き起こす「Pokemon GO」だが、7月21~24日にわたって米カリフォルニア州サンディエゴで開催されていたComic-Conのパネルディスカッションに同アプリの開発と配信を行っている米Nianticの最高責任者(CEO)のJohn Hanke氏が登壇し、Pokemon GOにおける次の展開について語った。
同件はIGNが報じている。現在Pokemon GOがローンチされているのは日本のほか欧米豪の主要地域のみにまだ限定されており、今後も地域拡大の余地を残している。
一方で、先行リリースされた米国などの地域ではすでにリリース後3週間近くが経過しており、最初期のダウンロード急増やサーバにアクセスが殺到してゲームが続行できないといった減少も落ち着き、アクティブユーザー数ですでにピークを過ぎているという話も出始めている。実際、レベルが上昇してゲーム中盤以降になるとポケモン集めも一段落し、次の目標を見失いがちになるという意見もある。そこでゲーム全体でユーザーを引き留めるべくテコ入れ策が必要になってくる。
数カ月から数年をかけてポケモンを増やす
Hanke氏によれば、そのテコ入れ策の1つが「新規ポケモンの追加」にあるようだ。現在Pokemon GOでリリースされているポケモンは第1世代と呼ばれるもので、リスト上では全151種類。ただし、地域限定ポケモンが4種類、現在まだどの地域でも利用できないポケモンが6種類あり、現時点で入手可能なのは146種類までとなるようだ。同氏によれば、今後数カ月でさらに種類が追加され、さらに今後数年かけて少しずつポケモンの種類を増やしていくという。
また、現状ではジムを介したバトルのみがプレイヤー同士の直接対峙手段となっているが、ポケモンを交換できるトレーディング機能を現在開発中だという。
トレードは機能追加のトップ候補
現在はまだサーバの増強やシステム運用に手一杯なものの、このトレーディングは実装すべき機能のトップ候補に入っており、具体的な時期は言えないというが、遠からず実装されることになるとみられる。
ポケモンの歴史を振り返れば、ゲームボーイ時代に赤と緑の2種類のポケモンが発売され、2つのソフトを組み合わせない限りすべてのポケモンが揃わなかったりするという特徴があった。これがゲームボーイでの通信ケーブルユニット利用増加やゲームソフトの売上増に貢献し、さらに友人同士のコミュニケーションツールになっていたという側面もあり、ある意味でポケモンを象徴する機能だともいえる。日本でのPokemon GOはまだ始まったばかりだが、今後の機能強化を楽しみにしているといいだろう。