アスクルとマネーフォワードは7月22日、「MFクラウド経費 for ASKUL」を提供開始した。料金は初期費用は無料、月額料金は1アクティブ・ユーザーにつき500円(税別)、オペレーター入力は1枚あたり20円(同)。なお同サービスは、2016年3月に発表した両社の業務提携におけるサービスの第1弾であり、今後は第2弾として「会計・確定申告」サービスの提供を予定している。

MFクラウド経費 for ASKULのデータ入力イメージ

同サービスは、中小事業所向けサービスである「ASKUL」のユーザーを対象とし、マネーフォワードが提供している「MFクラウド経費」の機能をベースにしたクラウド型の経費精算ソフト。マネーフォワードが持つテクノロジーを利用し、入力の自動化、スマートフォンで完結、ペーパーレスを進め、経費精算にかかる時間の削減に貢献するとしている。

なお、同サービスの利用は最長2カ月間の「無料お試し期間」を経て、本申し込みとなる。同期間中は、同サービスのすべての機能を無料で試用できるという。経費の入力には、各種の自動取得機能を採用しており、アスクルの利用明細やクレジットカード/電子マネーなどの支払データの取得が可能だ。

領収書の内容はスマートフォンで撮影し、自動読み取り可能で「オペレーター入力代行サービス」にも対応しているため、手書きの領収書でも正確にデータ化できるという。さらに「ICカードリーダーbyマネーフォワード」アプリの利用により、SuicaやPASMOなどの利用履歴もワンタッチで取り込みができるという。

また、同サービスは「MFクラウド経費」アプリからログインしてスマートフォンから利用可能であり、申請に加えて承認のプロセスもスマートフォンだけで完結できるとしている。

スマートフォンで撮影した領収書は「MFクラウド経費 for ASKUL」内に電子データで保管するとのこと。「平成28年度税制改正大綱」によると、今後はスマートフォンやデジタルカメラで撮影した領収書も証憑として認められ、原本廃棄が可能になるとしており、企業のペーパーレス化実現や証憑原本保管コスト削減に貢献するという。