米Microsoftが7月19日(現地時間)に発表した2016年度第4四半期 (2016年4月~6月)決算は、Office 365の契約数の堅調な伸びとクラウド事業の成長によって売上高、利益ともにアナリストの予想を上回った。

GAAPベースでは、売上高206億ドル(前年同期比7%減)、純利益は31億ドル、1株利益は0.39ドル。非GAAPでは売上高226億(2%増)、純利益は55億ドル(8%増)、1株利益は0.69ドルだった。特別項目を除くと、Thomson Reutersがまとめたアナリストの予想平均(売上高221億ドル、1株利益0.58ドル)を上回る。以下は部門別の売上高。

プロダクティビティ&ビジネスプロセス

売上高69億7000万ドルで前年同期比5%増だった。Office 365のコマーシャルシート数が45%増加し、売上高は54%増だった。Dynamics製品およびクラウドサービスの売上高は6%増。

Officeのコンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスの売上高は19%増。コンシューマ向けOffice 365の契約者数が2310万人に達した。

インテリジェントクラウド

売上高67億1000万ドルで前年同期比7%増だった。クラウドプラットフォームはサーバー製品が横ばいで全体の売上高は5%増だったが、Azureが102%増と好調を維持した。Azureプレミアサービスは8四半期連続で3桁の伸びを続けている。Enterprise Servicesはプレミアサポートサービスの伸びで12%増だった。

モア・パーソナルコンピューティング

売上高89億ドルで前年同期比4%減だった。Windowsは、ハイエンドデバイスの増加にけん引されてWindows OEM non-Proが27%増と、コンシューマ向けPC市場を上回る伸びを記録。Windows OEM Proは2%増だった。

一方デバイスは売上高35%減だった。Surfaceが9%増だったものの、携帯電話が71%減と落ち込んだ。

ゲームはXboxの販売台数が伸びず、値下げの影響もあって売上高9%減だった。Xbox Liveの月間アクティブユーザーは4900万人で33%増。

トラフィック獲得コストを除いた検索の売上高は16%増。6月のデータでは検索売上の40%以上がWindows 10デバイスからもたらされた。