富士フイルムは27日、iPhoneやAndroidスマートフォンで撮影した写真をカードサイズ印刷するワイヤレスプリンタ、“スマホ de チェキ”の新モデル「instax SHARE SP-2」を発表した。ゴールドとシルバーの2色を用意。7月15日から発売し、価格はオープン、直販サイト「フジフイルムモール」での価格は22,410円(税込)。

“スマホ de チェキ”「instax SHARE SP-2」

「スマホ de チェキ」シリーズの最新機種で、従来機種からデザインを一新。有機EL露光ヘッドの搭載によって解像度とコントラストを高め、プリント画質を大幅に向上させた。露光と用紙の送り出しを同時に行うように改良したことで、印刷時間も短縮している。印刷速度はデータの送信完了から約10秒だ。

スマートフォンからの印刷には専用アプリを使用(対応機種は、iOS 7.1以上の端末、Android 2.3.3以上の端末)。印刷機能以外にも、画像の明るさ、コントラスト、彩度を調整できる「カスタムフィルター」を備える。テンプレートも豊富で、2枚~4枚の画像を組み合わせて1枚のチェキプリントにできる「分割写真テンプレート」や、1枚の画像を2枚に分割して大サイズで印刷できる「組み写真テンプレート」を新たに追加した。撮影した時間や場所、天気の情報を印字する「リアルタイムテンプレート」や「SNSテンプレート」なども収録している。

専用アプリの豊富なテンプレート

こんな風に印刷されてくる

プリントサイズは62mm×46mmで、プリント画素数は800×600ドット、プリント解像度は320dpi。プリント可能画像フォーマットはJPEGとPNG。本体にはバッテリーを内蔵し、1回の充電で約100枚の印刷が可能だ。インタフェースはIEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW89.5×D131.8×H40mm、重量は250g。

世界で伸びる"チェキ"、発表会のゲストは美のカリスマ・GENKINGさん

6月27日には都内で発表会も開催された。富士フイルムの武冨氏によると、「チェキ」シリーズはワールドワイドで年々販売台数が伸びている。最初に火が付いたアジア地域では鈍化しているが、そのぶん欧米での伸びが加速。「スマホ de チェキ」の従来モデルは、本体の販売台数に対して、専用アプリのダウンロード数が約2倍を数える。これを「1台のスマホ de チェキを約2人で使っている」と分析し、スマホ写真の印刷には大きなニーズがあるとした。

世界で売れているチェキシリーズ

アジア地域のニーズが一段落し、欧米が伸びている

富士フイルムの武冨博信氏

新モデル「instax SHARE SP-2」の特徴

発表会の後半では、ゲストとしてタレントのGENKINGさんが登場。10年来のチェキユーザーというGENKINGさんは、新モデルのinstax SHARE SP-2を「かっこよくてかわいい」と褒めつつ、「写真を撮るということは人生の思い出。自分のために撮って、自分のためにチェキで印刷している。iPhoneやスマホに保存した写真と、印刷した写真は別物。気に入った写真はどんどん印刷してにやけている」と笑う。

instax SHARE SP-2のデモを交えながら語るGENKINGさん

instax SHARE SP-2の使い方アイディアも披露。大量のクツを所有するGENKINGさん、クツの写真をinstax SHARE SP-2で印刷し、クツの箱に貼って重ねている。会場からも「なるほど~」の声が聞こえた。また、instax SHARE SP-2で印刷したお気に入りの写真を、透明なiPhoneケースや手帳カバーに収めると、手軽にオリジナリティを出せるとアドバイス。ちなみに、instax SHARE SP-2は個人的に購入して「デコりまくる」とのことだ。

instax SHARE SP-2の使用イメージ。写真右は印刷した写真を収納するグッズ類。15枚の写真を入れて持ち運べるトートバッグがおもしろい

参考展示。instax SHARE SP-2用のカバーケースも開発中とのこと(製品化されるかどうかは未定)