JALは6月29日、国内線新ラウンジサービスとしてJAL最上級ラウンジ「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と、全面リニューアルした「サクララウンジ」を新千歳空港にオープンする。
今回の設置は、新千歳空港国内線ターミナルビルの改修に伴ったもので、ダイヤモンド・プレミアラウンジは羽田空港に次いで2カ所目となる。これを機に、ダイヤモンド・プレミアラウンジでは、「JAL特製焼きカレーパン」とスープ、味噌汁の提供を開始し、飲食サービスを拡充する。ダイヤモンド・プレミアラウンジは今後、伊丹空港、福岡空港にも順次展開をしていく。
新千歳空港の新ラウンジは、従来のラウンジフロアより1階上の新千歳空港国内線ターミナル3階に設置。ほぼ全てのエリアが窓に面し、滑走路を一望できる開放的な空間となっている。また、ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジをあわせた面積は、従来比で約2倍に拡大した。
基本コンセプトを「日本のたたずまい」とし、羽田空港国際線ラウンジも手掛けたインテリアデザイナー小坂竜氏がデザイン。和の素材の風合いを取り入れながら現代的にアレンジした、上質で洗練された空間を目指している。また、出張や家族旅行などさまざまなシーンでの利用に配慮したレイアウトにするとともに、手荷物の収納スペースを設けた座席も用意している。
ラウンジに到着するまでの空間にもこだわりがある。まず、ダイヤモンド・JGC(JALグローバルクラブ)プレミア検査場へ向かうエントランスには、チームラボが10年以上取り組んでいるデジタルアート「空書」の新作を展示。日々の日の出とともに明るくなり、日の入りとともに暗くなる「空書と鶴 - 白銀」を楽しめる。ラウンジへ向かうエスカレーターを上ると、書家・紫舟氏による書の彫刻「書景 letterscape ~春夏秋冬~風水香~雨上天澄~」が目に飛び込んでくる。
ダイヤモンド・プレミアラウンジは大きく2つのエリアから構成。そのひとつであるダイニングでは、竈(かまど)のようなダイニングテーブルを中央に配置した。羽田空港同様のビュッフェ形式で軽食メニューを提供する。もうひとつのメインエリアは、くつろぎと収納機能を両立させた神輿(みこし)のようなソファを中央に配した居室エリアとなり、一つひとつの座席におけるプライバシー性も確保している。そのほか、滑走路を一望できるカウンター席や、おふたりのご利用を想定した組席なども配置する。
サクララウンジは大きく4つのエリアで構成。ダイニングでは、竹ひごをモチーフにした照明と手荷物をかけられるカウンターテーブルを中央に配置し、その正面には銅をイメージした色調の弧を描くビバレッジカウンターを設けた。家族などグループでも利用できるエリアでは、3人が座れる横長のソファやテーブル席を配置する。
また、北海道の自然を感じさせる緑を取り入れたアートが迎えるエリアには、高さの異なるカウンターを組み合わせたカウンターテーブルを設けている。座り心地やプライバシー性に加えて、収納性を高めた座席を配置したエリアでは、読者や仕事もできる落ち着いた空間が広がる。
ダイヤモンド・プレミアラウンジでは、国際線ラウンジで好評のJALオリジナルカレーをベースにしたJAL特製焼きカレーパンをはじめ、スープ、味噌汁を新たに提供。また、これまで提供していたおにぎり・パン(新千歳: もりもと、羽田: メゾンカイザー)は終日提供となる。特に新千歳では、トマトと北海道産ポテトのほか4種類の野菜を煮込んだ「トマトポテトチャウダー」を、羽田では「オニオンスープ」も提供する。JAL特製焼きカレーパンの提供は11時30分からとなる。
新しいグルメサービスは、新千歳は開設日の6月29日から、羽田は7月1日から。なお、JALは北海道との包括連携協定に基づき、期間限定で、新千歳空港のラウンジ内で北海道が認証している北海道産商品を中心に銘酒・銘菓などを紹介していく。