日本オラクルは6月6日、クラウド型人材管理アプリケーションの中堅企業向け販売を強化すると発表した。

今回、提供開始するパッケージは、従業員数1000名以下の中堅企業を対象に、人材管理のクラウド「Oracle HCM Cloud」のグローバルで豊富な導入実績の中から中堅企業にとって必須な機能を厳選し、ダイレクト・リクルーティングなど先進的な採用活動を支援する機能と、多様化する人材の管理を柔軟に行えるタレントマネジメントを支援する機能が中心となっている。

「Oracle HCM Cloud」Webサイト

パッケージは、人材採用活動を支援するクラウド「Oracle Talent Acquisition Cloud for Midsize」と、社員の目標・評価管理を支援するクラウド「Oracle Talent Management Cloud for Midsize」が利用できる。これにより、中堅企業において、最適な人材を採用する可能性を向上しつつ採用業務コストを削減し、また、客観的事実に基づく多面的評価とその可視化による公平な人事考課を実現する仕組みを提供する。

Oracle Talent Acquisition Cloud for Midsizeの特長は、社内に対して空きポジションの告知、社員による人材紹介プロセスを支援する機能とLinkdIn、Facebook、Twitterなどのソーシャル・メディアを通じた人材募集情報の発信、応募受付などの機能を提供。優秀な従業員に自社の採用ポジション情報を随時提供し、継続的に興味喚起を行うことで社員紹介制度の定着と効果的実行を支援する「Sourcing(ソーシング)」、応募者のスクリーニング、役員、管理職といった職位別、営業職や技術職などの職種別の求人タイプに応じた柔軟な採用作業プロセスの管理、面接管理やオファーレターの自動作成などの機能を提供。人材採用における選考プロセスの自動化と効率化を実現する「Recruiting(リクルーティング)」といった機能がある。

また、個人情報収集、座席や業務用端末の手配などの入社手続きを支援する機能を提供し、手続きの抜けもれをなくすとともに、その進捗状況を可視化し、効率的かつ迅速に入社準備を進めることが可能になる「On Boarding(オンボーディング)」、採用活動に役立つ分析機能を提供し、候補者が何を参考にして応募しているか、また、その人数や割合の分析、選考ステータスごとの人数やそれぞれの滞留日数などの分析ができる「Business Intelligence(ビジネス・インテリジェンス)」などが活用可能。

Oracle Talent Management Cloud for Midsizeの特長は、組織目標と整合性ある個人目標の設定を可能にし、目標に対する進捗の確認、直属の上司だけでなく任意の社員が多面的に評価できる機能を提供。営業職、技術職といった職能別評価やマネージャ、一般職の職位別評価などさまざまな評価制度にも柔軟に対応し、客観的事実に基づく公平な評価を支援する機能が搭載されている。

同社は、「POCO(The Power of Cloud by Oracle)」をキーワードに市場への浸透を図っていくとしている。