日本アンガーマネジメント協会はこのほど、「怒り」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は5月20日~21日、全国の20~59歳までの既婚男女516人を対象にインターネットで実施したもの。

アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングのことを指す。同協会は、ニューヨークに本部を置くナショナルアンガーマネジメント協会唯一の日本支部で、理念である「怒りの連鎖を断ち切ろう」という思いを伝えることを活動目的としている。そこで、怒りの感情のピークが「6」秒であることと、怒りを日本では「ムカムカする」と表現することもあるため、"ム(6)カム(6)カ"の語呂合わせから6月6日を「アンガーマネジメントの日」と制定し、日本記念日協会によって記念日として正式認定された。

怒られたい著名人は誰ですか?

今回、この記念日を前に同調査を実施。まず、怒られたい著名人は誰か尋ねたところ、最も多い回答はマツコ・デラックスさんだった。マツコさんは2015年調査に続き、2年連続1位となっている。理由について聞くと「的確にはっきり言ってくれそう」「正論で、相手の気持ちもくみながら叱りそう」「筋が通っていて納得できそう」といったコメントが寄せられた。

2位は、「ただ怒るのではなく前向きにしてくれそう」「喝を入れてくれそう」などの理由で、松岡修造さんが選ばれた。3位はタモリさんで、「優しく的確に指摘してくれそう」「怒っても優しそう」などが理由だった。

パートナーによく怒っていそうな著名人夫婦は誰だと思うか尋ねると、1位は藤本敏史さんと木下優樹菜さん夫妻だった。「木下さんがはっきりとものを言いそう」「藤本さんが尻に敷かれていそう」など、"かかあ天下"のイメージが強いことが理由のようだ。2位は北斗晶・佐々木健介夫妻、3位は石田純一・東尾理子夫妻だった。

パートナーによく怒っていそうな著名人夫婦は誰だと思いますか?

イライラした際、離婚を考えたことがあるか聞くと、女性は49.0%、男性は30.3%が「ある」と答えた。

イライラした際、離婚を考えたことがありますか?

離婚を考えた理由については、男性は「総合的に」「わりとよくあるので分からない」など包括的・抽象的な理由が多かった。一方の女性は「自分だけが大変だとアピールし、妻や子どものことを配慮しない」「話しておいた予定をすぐ忘れる」と、具体的なエピソードを挙げる人が多い。イライラしたとき、男性は抽象的に、女性は具体的に離婚を考えることがわかった。

パートナーへのイライラをどのように伝えるか尋ねたところ、男性は「伝えず、自分の中で処理する」人の割合が、女性は「パートナーに直接話す」人の割合がそれぞれ最も多かった。また、自由回答では、女性のコメントがほぼなかった一方で、男性からは「伝えない」「態度で示す」「時間で解決」などの意見が挙がった。男性は「怒り」を言語化しない傾向があるようだ。